ちょっと面白いキャラのお母さんで、前向きな感じに映ればいいな
「原作者のKaori(ttkk)さんと話したんですけど、私とは真逆で。どちらかというと、おとなしい感じの方なんです。でも、塚本(連平)監督からは明るくポップな感じで描きたいっていうリクエストがあって。Kaori(ttkk)さんが映画を観たときに、“これ、私じゃないわよ。こんなことしてないわよ”って思ってしまうようなところがたくさんあるかもしれないですけど映画なので、っていうことでご了承いただいて、印象を強く、ちょっと面白いキャラのお母さんみたいな感じでイメージを組み立てて、前向きな感じに映ればいいなと思って挑みました」
Kaori(ttkk)さんに、なぜお弁当だったのか、どんな思いで3年間お弁当を作り続けたのかも聞いたという篠原さん。
「言葉があまり上手じゃないから手紙はよくないし、見てくれない、読んでくれない。でも、お弁当は毎回食べなきゃいけないから、メッセージとか絵にすれば、いやでも伝わるだろうなっていうことでお弁当にしたっておっしゃってました。それに、Kaori(ttkk)さんは、娘の不器用さとか全部わかった上でお弁当(という手段)を選んだんですっておっしゃって。さすが母親だなと思いました。娘さんも一緒にいらしたんですけど、自分のことを察してくれていたって知って、そういう母親に自分もなれたらいいなと思った、って。そういうところも映画で伝えられたらいいなと思いましたね」
お弁当を作るための海苔やチーズのカットはとても繊細で「すっごく難しいんですけど、手慣れてる感じが出るように練習しました」。