なすとヨーグルト。トルコでは前菜によく登場する、お馴染みの取り合わせです。それを、和えものをこよなく愛する料理家・坂田阿希子さんが、シンプルな形でレシピにしました。
菜箸などで突いてところどころ穴をあけたなすを、魚焼きグリルまたはオーブントースターで、皮が焦げるまで焼いた後、皮をむいて手で細く裂きます。なすの焦げた風味もおいしさのひとつなので、皮が黒くなるまでしっかりと焼いてください。水切りしたヨーグルトとにんにく、塩、レモン、オリーブ油などで和えればでき上がり。パンにも合いますし、焼いた牛肉やラム肉に添えるのもおすすめです。なすがおいしいこれからのシーズン、きっと何度も作りたくなる一皿になりますよ。『和えるおかず』より。
【材料 2人分】
・なす 6個
・ヨーグルト 大さじ6
・A [にんにく(すりおろし) 少々/塩 小さじ2/3/レモン汁 大さじ1/オリーブオイル 大さじ3]
・パプリカパウダー、黒こしょう 各適量
【作り方】
1:ざるにキッチンペーパーなどを敷いた上にヨーグルトをあけ、水きりをする。
2:なすは菜箸などで突いてところどころ穴をあけ、魚焼きグリルまたはオーブントースターで、皮が焦げるまで焼く。皮の色が変わり、全体にしわっぽくなったらボウルにとり、ラップをかけて蒸らす。粗熱が取れたらへたを除いて皮をむき、手で細く裂いてボウルに入れる。
3:別のボウルにAを順に入れて、よく混ぜる。1を加えてソースを作り、2のボウルに加えてよく和える。器に盛り、パプリカパウダーと黒こしょうをふる。
肉に魚、そして野菜。それぞれのうまみや香り、食感を大切に和えることで、いつものおかずをとびきりおいしい一品に。和えものをこよなく愛する料理家・坂田阿希子さんが、独自の発想で提案する67のレシピ。和風だけでなく、洋風、エスニックに中華と味わいのバリエーションも豊富です。これまでにない、新鮮な組み合わせの和えものが満載。ぜひ和えものの楽しさ、新たなおいしさを体験してください。
坂田阿希子(著)
定価:本体1,300円+税
撮影/新居明子