——この作品に出演してオンラインゲームへの見方が変わったり、コミュニケーションのあり方を考えたりといったことはありましたか？坂口：僕は普段からオンラインゲームをよくやるんですけど、「ゲームなんかしてないで勉強しなさい」とかよく言うじゃないですか。ゲームってどこか日陰の存在というか、そういうところがあったと思うんですよね。でも、アキオにとって『ファイナルファンタジーXIV』は、父親との関係を再構築するツールで。そこでアキオと暁の関係性がもう一度少しずつ形づくられていって、過去を思い出したり、お父さんってこんな人間だったんだって発見したり。とっても美しい使い方だなって思います。僕は、ゲームを通してコミュニケーションを取ることは悪いことだと思ってないし、正解だと思ってるので。
吉田：僕もゲームが大好きで、ファミコン発売当初からやってるんですけど、ゲーム＝没コミュニケーションの世界で。一人でやるものだったから。でも、今はオンラインで世界とも繋がれるんでしょ？ 面白いですよね。完全に逆転していて。それが本当のコミュニケーションなのか、相手の顔も見えないのにとも思うんだけど、そんな苦言を呈していても仕方ない。それこそ、じじいですよ。そんなこと言ってるのは（笑）。僕らはきっとゲームを始めた第一世代。ゲーム第一世代としては、じじいにならないためにも、オンラインの世界に乗り込んでいかなきゃいけないんじゃないかと思うんですが、これがなかなか難しい（笑）。この間、オンラインに挑戦してみたんですけど、なかなか繋がれなくて。人が寄ってこない（笑）。
ゲーム内のコミュニケーションは、「相手の顔が見えないからこそ、言えるプラスなことだったり、ポジティブなことがあると思います」。 
