2人でお話ししている感じで写真を撮らせてくださいとリクエストすると、ずっと笑顔で会話に花を咲かせていた坂口さんと吉田さん。——ゲームの映像あり、画面に向かっての芝居ありで、撮影しているときと完成作を観たときの印象が違うのではないですか?坂口:僕はすごく面白かったですね。インディ(暁のゲームでのキャラクター)の声は鋼太郎さんじゃないですか。僕も最初は、自分のキャラクターの声は自分でやるのかなと思っていたんですけど、マイディーは違うんですよね。でも、アキオとして観ていても違和感がなかったのが面白いなと思いました。それがけっこう意外で。マイディーをマイディー役の声の方(南條愛乃)がやることで映像が観やすくなるというか、関係性がわかりやすくなるっていうことにびっくりしました。あと、ゲームの中の世界をCGで作ってるわけじゃないので、同じアバターを作って同じ装備をつけて同じ場所に行けば、映画と同じことができるんですよね。それがすごく美しい映像で撮れる、観られるっていうのは、すごく驚きましたよね。
吉田:ゲームの映像が入ってくるのがすごく新鮮で。一つの映画で2回楽しめる気がしましたね。僕はインディの声もやっていて、マイディー(の声)を健太郎がやってないっていうことが、頭の中でどうしても直結しなかったんですよ。それで打ち上げのときに健太郎に、「マイディーの声、もう入れたの?」って変な質問しちゃったら、「え? 鋼太郎さん何言ってるんですか?」って。映画を観ると、マイディーが別の人っていうのが、またひとひねりある感じなんですよね。そのマイディーと、僕が演じているインディが何も知らずにしゃべってるのがとってもユーモラスだし、ちょっと悲しいし。生身の役者がやるパートとゲームの映像っていう2つの要素が入ることで、いろんな効果が倍増して生まれてるなという気がしました。
坂口健太郎/Kentaro Sakaguchi 吉田鋼太郎/Kotaro Yoshida
坂口健太郎/Kentaro Sakaguchi
俳優・モデル
1991年7月11日生まれ、東京都出身。2010年、モデルデビュー。14年に映画『シャンティ デイズ365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。映画『64–ロクヨン–前編/後編』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞、第41回エランドール賞新人賞を受賞。今後の公開作に、映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、ドラマ『連続ドラマW そして、生きる』、舞台『お気に召すまま』がある。
吉田鋼太郎/Kotaro Yoshida
俳優
1959年1月14日生まれ、東京都出身。97年に劇団AUNを結成し、俳優・演出家として活躍。『オセロー』、『ヘンリー四世』など、蜷川幸雄氏が演出する舞台で次々と主演を務め、2016年には『彩の国シェイクスピア・シリーズ』2代目芸術監督に就任。連続テレビ小説『花子とアン』ほか、映像作品への出演も多数。『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』、『劇場版 おっさんずラブ』が公開待機中。
『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』原作:マイディー『一撃確殺SS日記』/ファイナルファンタジーXIV(スクウェア・エニックス)
監督(実写パート):野口照夫
監督(エオルゼアパート):山本清史
脚本:吹原幸太
出演:坂口健太郎 吉田鋼太郎
佐久間由衣 山本舞香
前原 滉 今泉佑唯 野々村はなの
和田正人 山田純大/佐藤隆太 財前直見
声の出演:南條愛乃 寿 美菜子 悠木 碧
配給:ギャガ
6月21日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
公式サイト/
https://gaga.ne.jp/hikarinootosan/
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