アキラ100%としてR-1ぐらんぷりで優勝し、注目を集めた大橋 彰さん。映画出演は2017年以来2作目。本作で初めて大役を演じる。台本を読んで、思わずマネージャーに確認。「役名間違えてない?」
横尾初喜監督が実体験をもとに半自伝的なストーリーを作り上げ、故郷の長崎県で撮影した映画『こはく』。幼い頃に姿を消した父を探し求める兄弟に、井浦 新さんと大橋 彰さんが扮します。大橋 彰さんと聞いてピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。大橋さんは、ピン芸人として活躍中のアキラ100%さん。もとは俳優を志していたという大橋さんが、職に就かず虚言癖のある兄・章一役を演じています。
大橋さんは、横尾監督の『ゆらり』にも出演。ただ、そのときは「車のセールスマン役で、出演も1シーンだったんです。だから、今回もお話をいただいたときに、また1シーンとかかなと思ったんです」と大橋さん。ところが、役名を頭に置きつつ、台本を読んでみると「めちゃくちゃセリフがあったので、マネージャーに“役名間違えてない?”って聞きました(笑)」。「あまりにもセリフが多くて、キーになる人物だったので、びっくりしました」というのがオファーを受けた際の最初の気持ちだといいます。
「20代の頃は役者になりたくて、舞台とかいろいろやってましたけど、それは諦めてお笑いを始めて。ピン芸人は、自分で考えたネタを自分でしゃべるので、変な話、間違えてもお客さんにはわからないんですよね。それでずっとやってきましたから、“こんなにセリフ、覚えられるかな”とか、そういう不安がめちゃくちゃありました」