藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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8月28日の贈り花
秋の赤をバースデーの贈り花に
埼玉に住むお友達に誕生日の花贈りです。8月も下旬になると、花市場には秋の花がたくさん入荷してきます。そんな秋の気配を感じさせる花の中から、今回は赤いバラ2種をメインにアレンジしてみました。
このバラ2種は、どちらも鮮やかな赤が印象的ですが、よく見ると花びらが異なります。ファーストエディションは波打つような動きのある花びら。ルージュリアンは先端がすっと尖ったすっきりした花びら。2つのタイプを加えることで、アレンジの表情が豊かになります。
さらに深みのある赤いケイトウと、シックな葉色のベニスモモで、ぐっと大人っぽくエレガントな印象に。かわいいピンクのベル咲きクレマチスで、動きを出してみました。
秋の赤はどこかロマンチックで気高さを感じさせます。大人っぽい花を贈りたいときにおすすめの花色選びです。
【使用花材】バラ ファーストエディション、ルージュリアン
ケイトウ アスカセレクトレッド
クレマチス 天使の首飾り
ベニスモモ ファスティギアータ
スノーフレークゼラニウム
贈り花のヒントクレマチスは、庭では初夏から盛夏が開花期ですが、切り花では9月いっぱいまで出回ります。かわいいベル咲きの品種も豊富にあり、これはアレンジに動きをつけるのにとても効果的。アレンジを個性的に仕上げたいときや、何か足りないなと思ったときには、ベル咲きのクレマチスを加えてみるのがおすすめです。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
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誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
