ダリの作品はタイトルのつけ方も面白いです!─典親さん
奥さまも大の美術好きという東儀家では、典親さんが幼い頃から、家族で美術番組を観て感想を話し合ったり、美術館を訪れたりしてきました。そんな環境で育ったこともあってか、典親さんはかなりのアート好き。
東儀さんは、「幼稚園の頃は草間彌生(くさま・やよい)のかぼちゃのマスコットをかばんにつけて通っていました。岡本太郎の太陽の塔に夢中だった時期もあります。夏休みによく行く八ヶ岳では必ず一緒に行く美術館があるんですよ」と話します。
ダリが1937年にデザインした《メイ・ウエストの唇ソファ》のリプロダクトの前でパチリ。典親さん、実はダリ好きでもあって、自分の部屋に“柔らかい時計”の形をした置き時計があるのだそう。そんなわけで、楽しみにしていたダリの彫刻や絵画をじっくりと鑑賞した典親さんの感想は、「いちばん印象的だったのは象。あと、ダリの作品はタイトルのつけ方が哲学的で面白いです!」。
東儀さんも、「タイトルについては僕も曲名をつけるときの参考になりました。それにしても、あのアンバランスな象といい、どうしたらああいう斬新な発想が生まれるのでしょうね」と感じ入った様子。
鑑賞後はカフェでダリの作品を模したクッキーを食べたり、ミュージアムショップでダリ・グッズを選んだり。ダリ三昧の休日となりました。
東儀秀樹(とうぎ・ひでき)さん
奈良時代から1300年にわたり雅楽を世襲してきた東儀家に誕生。雅楽の可能性を世界へ発信し続けている。『東儀秀樹with special guest 溝口肇』公演を2019年6月16日に名古屋ブルーノート、6月25日にビルボードライブ東京で、11月にはTFC55(東儀秀樹、古澤 巌、coba)のハワイ公演を予定。 Information
諸橋近代美術館
福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-23
TEL | 0241(37)1088 |
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開館時間 | 9時30分~17時30分(11月は~17時。最終入館は閉館30分前) |
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休館日 | 2019年6月24日~7月12日(展示替え) 冬季休館(2019年11月25日~2020年4月中旬予定) |
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入館料 | 一般950円 |
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http://dali.jp/
- 2019年6月23日まで『【開館20周年記念展 vol.1】シュルレアリスムとダリ~幻想と驚異の超現実~』を開催中。
〔特集〕“アートの国・ニッポン”を楽しみつくす夏休み 心潤す緑陰の美術館へ
表示価格は税込みです。
美術館の開館時間および入館・観覧料(すべて税込み)は、企画展・特別展で異なることがあります。展示替え期間などには臨時休館になる場合があります。
事前にご確認のうえお出かけください。展示作品は掲載写真と異なる場合があります。
撮影/森山雅智 構成・取材・文/清水千佳子
「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。