6月5日
博多献上帯をきりり結んで『きものSalon』秋冬号の撮影に
梅雨の鬱陶しさと、爽やかな晴れ間が交互に訪れるこの頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。これから夏に向かうという時期に、雑誌の世界では秋冬号の撮影を行います。この日は、きものSalon編集部がプロデュースする和のセレクトショップ「
和美人百貨店」の撮影でした。
博多織OKANOさんの五福献上柄の名古屋帯をコーディネート。美しいグレーのグラデーションを引き立てるために、帯締めは帯になじませ、帯揚げは透明感のあるブルーを足し算し、帯を主役にした着こなしに。献上帯特有のきゅっとした締め心地に、気持ちまできりりと引き締まるようでした。
どんなきものにも合わせやすい万能の一本で、私も個人的に「欲しい!」と思えるアイテムで、お買い物リストに加えたところです。こちらの商品の詳しい情報は8月20日発売の『きものSalon』(2019-20秋冬号)の「和美人百貨店」特集に掲載されます。通信販売で購入することもできますので、ぜひワードローブのお仲間に加えてください。
撮影中のオフショット。目黒雅叙園の中の花魁通りと呼ばれる彩色木彫板の前でポージング。同じ「和美人百貨店」企画の羽織紐のページでは、完全に私物でコーディネート。赤い羽織紐を引き立てるために、母の大島紬をはじめ全体をモノトーンでまとめました。
帯揚げにわずかに差した暈しの染め分けによる赤と、兎の帯留めにあしらわれたルビーが、ほのかな色香を漂わせて。この帯留めは卯年生まれの母のコレクションの一つです。着用した写真は、ぜひ本誌を楽しみにご覧ください。