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医師と患者の関係は“専門家とクライアント”。その枠を越えないことが大事

2019.07.08

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この関係はOK?NG?


●お歳暮やお中元を贈る
多くの大病院は規則でNG。個人病院では患者との関係性次第で受け取る場合もある。いきなり贈って気を悪くされることのないよう、事前に「贈ってもよろしいですか」と確かめるのが無難。

●携帯電話の番号を聞く
組織を超えた越権行為につながるのでNG。ただ、個人病院の場合は利便性や緊急性に応じて患者に教えることもある。迷惑にならないよう、時間帯など使い方のルールを確かめておくのがよい。


●プライバシーを尋ねる
医師の性格にもよるが、時間に余裕があれば、会話の流れで家族や趣味について尋ねる程度ならOKのことが多い。

●友達口調で話す
誰とでも同様の口調で接するざっくばらんな医師なら、ある程度の関係性ができた時点でOK。言葉遣いにも自分だけの特別感を出さないことが大事。

医師と患者の関係

話してよいこと、よくないこと。利く融通、利かない融通


たとえば「夫との不仲が原因で不眠が続いている」という訴えならば健康相談と受け止め、ストレスへの対処法や薬の処方など医師としての対応を行うことができます。

しかし「ちょっと聞いてくださいよ......」とまるで友人のように夫に対する愚痴をこぼし、「離婚すべきでしょうか」など人生相談を持ちかけるのは明らかに医療の専門家とクライアントの関係を逸脱していますね。

「先生とは親しいからこれくらいの融通は利くのではないか」と、他の人の何倍も診療時間を長引かせたり、特別枠的に早急の予約や時間外の診療を強引に依頼する行為も、一線を越えています。

ありがちなのは自分の診察時に家族の病気を相談したり、付き添いのついでに自分の症状を訴えるケース。

医師の診断の責任と代価は、本来、目の前の受診者に対してのみ発生するので、抵抗を感じる医師は少なくないでしょう。

厳密にいえばあらためて別枠で受診をお願いすることになりますが、これも内容と状況次第。「最近、夫の具合が悪くて。今度みていただけますか」などと持ちかけられた場合は、ある程度話を聞き、多少のアドバイスをすることもあります。

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取材・文/浅原須美 撮影/八田政玄 イラストレーション/平松昭子

「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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