ブロのビジュアルを完成させるアイディアは意外なところにあった!?
本作に携われてうれしかった理由がもう一つ。蜷川監督作の『ヘルタースケルター』が大好きだという武田さんは、「実花さんの世界観、極彩色の中に入れるっていうことが、表現者として何かをクリアしている状態だと思うんですよね。自分はその世界観に耐えうる媒体であるって合格をもらったようなもの。それだけでもうれしかった」といい、撮影中はその気持ちでいっぱいだったそうです。
劇中では、美しい肉体を披露している武田さん。「マニキュアが黒だとか、目の周りが黒いとか、タトゥーがあるとか、アクセサリーをジャラジャラつけてるとかっていうビジュアル」は、最初からほぼ決まっていたとか。ただ、「それを身につけたときに、若干ピエロっぽくなってしまったので、顔に傷をつけてもらいました。それがあるとないとで、殺し屋感が違うと思って」。そのアイディアは、KAT-TUNのライブからいただいたそうで……。
「上田竜也さんがそういう傷をメイクでつけてらしたんですよ。で、メンバーさんにMCで“なんだそれ”っていじられたら、“KAT-TUNは活動していない間も戦ってきたんだ”っておっしゃっていて。それがいいなーと思って、真似したくなったんです（笑）。中丸雄一さんに誘っていただいたコンサートだったんですけど、バックステージでは上田さんへの興味が尽きず、写真も撮らせてもらって。それを蜷川さんに見せて“これをつけたい”っていったら、“なるほど”っていうことになりました」
KAT-TUNの上田さんに、メイクを「真似していい？」と聞いたという武田さん。上田さんからは「楽しみにしてます」という答えが。
