更年期世代の冷えに負けないテクニック
●冷房を上手に活用する
冷房を使わないという更年期世代のかたが多いようですが、近年の猛暑下では熱中症予防のためにも、必ず使うようにしてください。
5度以上の温度差を行き来すると自律神経の働きが乱れやすくなります。冷房の設定温度を低くしすぎないことで、冷えだけでなく夏バテを防ぐごともできます。
●“もう一枚”を忘れずに
家の室温はコントロールできても、出先では、冷房が利いた場所に行くことも多いでしょう。スカーフやストールを忘れずに持ち歩いてください。
温めるポイントは首、足首。首は皮下脂肪が少なく、皮膚のすぐ下を動脈が通っているため、温めると効率よく血流を流すことができます。足先用ストッキングも冷え対策になります。
●冷たいものは白湯と一緒に
おなかは消化吸収により熱を生み出す場所。暑いときは喉ごしは“涼”を求めますが、喉ごしの感覚で冷たいものをとりすぎると胃腸の働きが低下し、夏の冷えが加速することに。
喉を満足させ、胃腸を守るためには、冷たいものの後に白湯を飲み、胃を温める工夫を。冷たい飲み物は少しずつ飲むなどの配慮も必要です。
●巡らせ食材を積極的に摂る
夏の食材や料理は体を冷やすものが多いので、体を冷やしすぎないように、青じそ、しょうが、ねぎ、にんにくなどの薬味を積極的に活用しましょう。
温めると同時に、体の巡りをよくするシナモン、黒砂糖、かぼちゃなどの食材もおすすめ。むくみ対策にはあずきが効果的です。
ティータイムには温かい飲み物を。“巡らせ食材”のシナモンと黒砂糖を入れた紅茶はこの時期におすすめのレシピ。体の中からじんわり温まるのを実感できます。●週に2回しっかり汗をかく
暑いからといって湯船に浸からずシャワー中心の生活になると、逆に体内に熱と余分な水分が滞った状態に。肌の乾燥や肌あれが見られるなら、発汗不足による毛穴詰まりが原因かもしれません。
週に2、3回は湯船に浸かって発汗と巡りを促しましょう。また、冷えた下半身がしっかりと温まればいいので半身浴で構いません。
入浴時やお風呂上がりに、冷えに効くツボ押しを。内くるぶしから指4本分上にある「三陰交」と、指2本分下にある「照海(しょうかい)」がおすすめ。