夏野菜のズッキーニは、和洋中どんなレシピにも合う使い勝手のいい素材。見た目はきゅうりによく似ていますが、ご存じのとおり、実はカボチャの仲間なんですよね。
本日ご紹介するのは、ズッキーニをごま油で炒め、プリッと蒸したえびと、にんにく、からし醤油で和えた韓国風の一皿です。
ズッキーニは油と好相性。えびはぜひ有頭のものを使い、殻つきのまま蒸してからむいてください。みそのうまみが溶け出した蒸し汁を調味料として少量加えることで、味わいが格段に深くなります。ここではブラックタイガーを使用していますが、大ぶりのえびならどの種類でもOKです。料理家・坂田阿希子さんの『和えるおかず』より。
【材料 2人分】
・有頭えび(大・ブラックタイガーなど) 4~5尾
・ズッキーニ 1本
・生しいたけ 3個
・酒 大さじ2
・ごま油 適量
・A [和がらし 小さじ2/3/米酢 大さじ1/砂糖 小さじ2/醤油 小さじ2/にんにく(すりおろし) 少々/塩 小さじ1/4]
【作り方】
1:有頭えびは殻つきのまま耐熱皿に入れ、酒をふりかける。蒸気が立った蒸し器に入れ、中火で4~5分蒸す。蒸し汁を大さじ1とっておく。えびの粗熱が取れたら殻をむく。縦半分に切り、さらに2~3等分にそぎ切りにする。
2:ズッキーニはごく薄い輪切りにする。塩少々(分量外)をふって、水気が出たら軽く絞る。生しいたけは石づきを切り落とし、薄切りにする。
3:フライパンにごま油小さじ2を熱し、ズッキーニを炒める。色が鮮やかになり、しんなりとしたら、塩少々(分量外)をふり、ボウルに入れる。同じフライパンにごま油を少量加え、しいたけを炒め、ズッキーニと同じボウルに入れる。
4:別のボウルにAを合わせて1のえびの蒸し汁を加えて混ぜ、3に加えてざっくりと和える。1のえびも加えて和える。
肉に魚、そして野菜。それぞれのうまみや香り、食感を大切に和えることで、いつものおかずをとびきりおいしい一品に。和えものをこよなく愛する料理家・坂田阿希子さんが、独自の発想で提案する67のレシピ。和風だけでなく、洋風、エスニックに中華と味わいのバリエーションも豊富です。これまでにない、新鮮な組み合わせの和えものが満載。ぜひ和えものの楽しさ、新たなおいしさを体験してください。
坂田阿希子(著)
定価:本体1,300円+税
撮影/新居明子