藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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9月19日の贈り花
友人の誕生祝いに贈る清楚なアレンジ
奈良から兵庫へ、お友達のバースデーを祝う花をお届けしました。清楚でかわいらしい女性と伺い、同じイメージの花色を選びました。
ふんわりとエレガントな真っ白のリシアンサスと、アプリコット色のバラとケイトウ。色数を抑え、2色と葉色だけで清楚さをアピールしてみました。アプリコット色は秋らしさも感じられるので、少ない色数でも季節感は表現できると考えました。
白い小花はツルバキアです。アップで見ると花形が星のようでとても愛らしいんです。リシアンサスもバラもふんわりした花形なので、アレンジに動きをつけるには、こういう小花がとても効果的です。
風に揺れているような表情のあるリーフはジュズサンゴで、よく見ると白い小花と赤い実がついています。ジュズサンゴを加えることで、アレンジがぐっとナチュラルになります。
【使用花材】リシアンサス NFシュガーホワイト
バラ ルナ
セロシア ホルン
ケイトウ デリーパール
ツルバキア
ジュズサンゴ
ユーカリ
贈り花のヒント清楚な印象にまとめたいときには白をよく使いますが、白だけにすると寂しい印象になってしまうこともよくあります。もう1色プラスすることで、季節感を表現できたり、優しさ、エレガントさ、さわやかさなどイメージをふくらませることができます。大切なのは、色数を抑えること。2色プラス葉色でバランスよくまとめるのがおすすめです。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信／Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」（フルール トレモロ）オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン＆ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売！
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。 
