軽井沢で涼を楽しむ 第4回(全9回) 明治時代から避暑地として愛されてきた標高1000メートルの高原の町、軽井沢。北陸新幹線の開通で日本各地からアクセスしやすくなったことで、さらなる注目を集めています。軽井沢に魅了されたかたがたの素敵なライフスタイルを紹介しながら、この夏、涼を求めて訪れたいホテルやレストラン、愛犬とともに楽しめるスポットへご案内します。
前回の記事はこちら>> みずみずしい高原野菜に、豆類、川魚など、軽井沢の夏は、おいしい食材の宝箱です。また近年、軽井沢には新しいホテルが続々と誕生。緑陰が涼やかなレストランとホテルで、伝統ある避暑地の風格を感じるひとときをお楽しみください。
涼を感じる話題のホテル&レストラン
ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
標高1000メートルを超える「山の上スイート」のテラスからは、ヨーロッパ調の木造建築のホテル棟や湖を見下ろしながら、軽井沢の象徴である浅間山の絶景が望める。幾重にも鳴り響く、野鳥のさえずりにも癒やされる。南軽井沢の森から、浅間山の絶景を望む
南軽井沢の八風湖(はっぷうこ)奥に広がる山の傾斜地に昨夏、敷地7万坪といわれるホテルリゾートが誕生しました。
温泉の掘削、土地の造成、建築など、足かけ7年かけて造られたというこの施設は、山の上から展望テラスやレストラン、宿泊ヴィラ、ホテル本館などが段々になって建ち並び、その敷地内に一歩足を踏み入れれば、まるでヨーロッパの小さな村に迷い込んだかのよう。そしてそのどこからも雄大な浅間山を眺めることができます。
「時を経ても美しい姿を」という構想のもと、建物は、経年変化によって味わいが増す木造建築で設計。
シャンデリアや家具などの調度品も1900年頃のヨーロッパ製アンティークのものを輸入し、館内の至るところにさりげなく置かれています。
一方で客室は、木調を生かしたクラシカルな趣とスタイリッシュさを程よく取り合わせた心地よい空間です。
本館ジュニアスイートの一室。全58部屋の客室は、より贅沢なつくりの山の上スイート、ヴィラ棟タイプもある。また本館には、軽井沢エリアとしては貴重な、当地に湧き出る八風温泉が引かれ、美人の湯ともいわれる炭酸水素塩泉の湯が、体を芯からほぐしてくれます。
広々とした露天風呂を備えた大浴場「KOMOREBI」。この温泉を掘り当てるために1500メートル掘削し、汲み上げている。女湯からは、夜は満天の星、朝夕の時間帯には浅間山を望み、そのドラマチックな景観も醍醐味。夜は、メインダイニング「ヴァース」でオールドスタイルのフレンチを堪能し、朝な夕な温泉での湯浴みを。軽井沢で新しいスタイルのバカンスが満喫できます。
アンティークのシャンデリアが煌めくメインダイニング「ヴァース」では、クラシックなフレンチをフルコースで。山の上にあるレストラン「グリルミル」では、アラカルト料理も楽しめる。 Information
ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
長野県北佐久郡軽井沢町発地864-4
- プレミアツイン1室2名利用で1泊2食付き1名5万1300円~、写真の「ジュニアスイート」は1室2名利用で1泊2食付き1名5万5800円~(いずれも税・入湯税別)。
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/坂本正行 取材・文/直江磨美
『家庭画報』2019年8月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。