初めまして、高梨さゆみです。これから毎週、素敵な花旅情報をお届けします!
ガーデニングエディターの高梨さゆみです。庭や植物の生産現場などを訪ね、そこで植物の管理をしている方々に、植物の特性や魅力、上手に栽培する方法などを教えていただき、それを本や雑誌を通して紹介するのが私の仕事です。
各地の庭や花のスポットを訪ね歩いた経験から、今見ておくべき旬の花、旬の庭をピックアップして皆さまにご紹介させていただきます。有名な花の名所はすでにご存じの方も多いと思いますので、この連載では各地の小さなガーデンなども含め、隠れスポットを取り上げようと思います。
毎週お届けしますので、お近くにスポットがありましたら、ぜひ旬の時期を見逃さずにお訪ねください。美しく咲く花、素晴らしい景色の庭を見ることが、心を豊かにする栄養剤となりますように……。
ナツズイセンの和名でも知られるリコリス・スクアミゲラの群生。
【連載】旬を愛でる花旅 ・庭めぐり 9月~10月の名所[第2回]これから見頃を迎えるフヨウを愛でに出かけませんか?[第3回]夏の花の最後の美しさを愛でる[第4回]花色冴えるダリアは秋の庭の主役→花の名所をもっと見る日本でもっとも馴染みが深いリコリスはヒガンバナ
リコリスと聞くと「どんな花だっけ?」と思う方も多いと思いますが、ちょうど秋のお彼岸の頃に咲くヒガンバナ(マンジュシャゲ)もリコリスの仲間で、リコリス・ラジアータというのが正式な学名です。リコリスはヒガンバナ科の球根植物で、種類がとても豊富にあります。ヒガンバナは燃えるような朱赤の印象が強いのですが、濃淡のピンクや黄色、白などの花色もあり、いずれもすっと立ち上がった茎の先端にスマートで繊細な花びらの花を咲かせます。