「一画家の作品とは思えない量を生涯制作し、目標はミケランジェロといっていましたね。何をするにも徹底的に研究し、一つの様式が完成すれば新たな段階を目指す、並外れた才能の持ち主でした。美術館をつくるにあたっては構想に10年をかけ、建物から内装の細部に至るまで自ら設計、デザインし、いっさいの妥協はありませんでした」と語る、美術館館長で印象の甥にあたる三輪晃久さん。
ポーチや柱、エントランス、窓のフレームから館内の装飾まですべて自ら手がけ、まさに建物全体が印象の作品となっています。
Information
京都府立堂本印象美術館
京都市北区平野上柳町26-3
- 2019年5月29日~9月23日は印象コレクションの秘仏や幻の四天王寺宝塔の仏画下絵を公開する企画展『堂本印象ほとけを描く ほとけを愛でる』を開催。
〔特集〕“アートの国・ニッポン”を楽しみつくす夏休み 心潤す緑陰の美術館へ
表示価格はすべて税抜きです。
美術館の開館時間および入館・観覧料(すべて税込み)は、企画展・特別展で異なることがあります。展示替え期間などには臨時休館になる場合があります。
事前にご確認のうえお出かけください。展示作品は掲載写真と異なる場合があります。
撮影/本誌・西山 航 取材・文/西村晶子
「家庭画報」2019年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。