藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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ゴージャスな秋の共演で誕生日を祝う
ダリアとキク。どちらも秋を代表する主役花で、この時期は品種も豊富に出回ります。赤と白のツートーンのダリアと、昨日ご紹介したアーティスティックなスパイダーマム。強い個性をもつ2つの花をダブル主役にし、誕生日のブーケを束ねました。
ダリアもマムも大輪でゴージャス。それをラウンドに束ねると、眺めるアングルによって異なる表情が楽しめるブーケになりました。ダリアの赤白と黄緑色の対比、マムからリーフへの黄緑色のグラデーション、どちらも美しく、これぞ花色合わせの妙。
大輪花を2種使っているので、うるさくならないように、ジニアと明るい葉色のリーフを加えたシンプルな組み合わせにしました。それでもボリューム感は十分で、ゴージャスな印象に仕上がりました。
ダリアにもキクにも、ハッと驚くような個性的な品種があるので、ぜひ珍しい品種を贈り花に利用してみてください。それを見たときのサプライズ感もまた、贈り花の魅力だと思います。
【使用花材】ダリア 恋金魚
マム バルタザール
ジニア クイーンレッドライム
テマリシモツケ ルテウス
贈り花のヒント秋のダリアは9月〜10月いっぱいが最盛期、マムは10月中旬〜11月が最盛期です。10月中下旬はダリアとマムがいちばん揃う時期なので、このタイミングを逃さずに、秋の主役花の共演を試してみてください。ダリアは花径がわずか3cmほどのポンポン咲きから、30cmを超す超巨大輪まで、花サイズも豊富です。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅から少し離れた段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。
広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道の進んだ異色の経歴。
店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。
制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。
月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。2018年6月に新著『季節の色合いを楽しむブーケ』(誠文堂新光社)を発刊。
https://www.fleurs-tremolo.com