軽井沢南ヶ丘の緑陰で、越前の海の幸と地元野菜に舌鼓
生ハム、オープンサンド、サラダなどは「ヴィラ・デ・マリアージュ 軽井澤」のケータリング。シェフとソムリエを派遣し、調理から、終了後のゴミ処理まで依頼できるので、別荘でのBBQには欠かせない存在。うには、福井県「天たつ」の汐うに。国産のバフンウニの卵巣と塩だけで仕上げた珍味で、写真はうに1000個分になるとか。ヴィラ・デ・マリアージュ 軽井澤 TEL:0267(42)4122会長の鈴木幹一さんは、20数年前から軽井沢に別荘を所持。かねがね軽井沢で人的ネットワークをつくれば軽井沢ライフが楽しくなると感じていました。草軽鉄道廃線跡地ツアーで須藤哲也さんと意気投合、会を発足させました。
しらかば会発起人の一人、須藤哲也さん(右・ANAホールディングス部長)は、祖父の代から別荘を所有。軽井沢会会員でもある。名称は、草軽鉄道のしらかば号にちなんでつけ、「かつて避暑客に愛された高原列車同様、親しまれる会にしたいと思ったんです」。
活動の多彩さは目を見張るほど。軽井沢のみならず、東京でも月1回の定例会を開き、旬を楽しむ集いあり、陶芸、セミナー、ゴルフ、ワイン会など5年で約200回を実施。
「人材の宝庫ですから講師には事欠かない。交流を通して触発されることも多く可能性を感じます」といいます。
須藤哲也さんは、幼少期には祖母の友人が来訪したり、外国人子弟と遊んだりしましたが、別荘で友人関係の維持は難しく、軽井沢の生活にコミュニティは貴重だといいます。
「地元のかたとの絆も生まれますし、多面的な広がりを得られて軽井沢のよさを実感できます」
越前の海の幸とワインを堪能しつつ、薄暮が迫っても会話は尽きないのでした。
あわびや甘鯛、越前海老、たこ、帆立貝など豪勢な海の幸は福井県から取り寄せたもので、北陸新幹線が延伸される将来を見通しての食材調達の試み。みずみずしい野菜類は、軽井沢を中心にした長野県産のもの。“シャンパーニュの侯爵”の意を持つコント・ド・シャンパーニュもふるまわれた。