エンターテインメント

自分は自分でしかない。『ペール・ギュント』に挑む浦井健治さん

2017.10.13

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――ミュージカルとそれ以外の舞台では、どちらが好きですか?  


「両方好きです。あと、朗読も好きですし、映像作品やナレーションの仕事も……何でも好きですね(笑)。昔は“浦井健治は、こうじゃなきゃいけない”というふうに、変にこだわっていたところがあったんですが、数年前にそれが消えてからは、“自分は自分でしかないのだから”と思うようになって。それは大きな変化だったなと思います」


役柄によってさまざまな表情を見せる浦井さんだが、普段は柔和で穏やかな印象。謙虚な人柄とこの笑顔が、なんとも魅力的。 

――どんなきっかけがあったのでしょう?  



「色々です。たとえば、ある舞台を観に来てくれた同世代の成河(ソンハ)くんに、“お前は、ミュージカルでもストレートプレイ(歌がない台詞劇)と同じことができるんだな。こんなの初めて観たよ”と言われたときは、“垣根なんて、ないんだ”と教えられましたし、そういった言葉や、それぞれの作品での体験が積み重なって。垣根という点では、今夏の『デスノート THE MUSICAL』の台湾公演で、連日満員のお客様を前にしたときは、言葉の壁とか関係なく、こんなにも伝わるんだ!と驚きましたし、世界に通用する漫画のキャラクターの強さや、その世界を立体化する演劇の懐の深さ、無限の可能性を改めて実感しました。目の前で本当に何かが起こったときの感動は、ジャンルや国も難なく乗り越える。板(舞台)の上では平等なんだなと」

――作品ごとに進化を遂げている浦井さん。来年も出演作が目白押しです。  


「ありがたいです。演劇からは学ぶことばかりですし、その魅力に憑りつかれているので(笑)。ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』のタキシード仮面として、初めてファン感謝イベントの舞台に立たせていただいて以来、そのライブ感、そのときにしか味わえないお客様との時間、空間に魅了されています。『ペール・ギュント』もヤンさんのもと、これだけの人が集まって船旅に出られることに、感謝の気持ちしかありません。みんなで“お疲れさま!”と言い合って、素晴らしい新年を迎えられるような作品を、お客様と一緒につくっていきたいです」 




※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。

浦井健治/Kenji Urai

俳優
1981年、東京都出身。2000年にテレビ『仮面ライダークウガ』でデビュー。2004年、ミュージカル『エリザベート』のルドルフ皇太子役に抜擢され、以降、さまざまな作品で活躍。2015年の読売演劇大賞最優秀男優賞、2017年の芸術選奨文部科学大臣演劇部門新人賞など、多くの演劇賞を受賞。また2016年にはファーストアルバム『Wonderland』をリリース、ソロコンサートも成功を収める。 
撮影/久家靖秀

 

日韓文化交流企画『ペール・ギュント』
12月6日~24日 世田谷パブリックシアター/S席8800円・A席5400円ほか(6日はプレビュー公演につきS席7300円・A席4400円)
世田谷パブリックシアターチケットセンター/電話03-5432-1515
原作/ヘンリック・イプセン 上演台本・演出/ヤン ジョンウン
出演/浦井健治、趣里、ユン ダギョン、マルシア ほか。
12月30日、31日に兵庫県立芸術文化センターでも上演。

https://setagaya-pt.jp/performances/201712peergynt.html 

 

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