4.シャントリーヴル
眺めているだけで楽しい!美しくてお洒落な絵本
「シャントリーヴル」の絵本売り場。児童書出版社がオープンした書店
最後は、絵本や児童書ならここ、という専門書店です。フランスの子供なら誰もが親しんで育つ、児童書専門出版社「エコール・デ・ロワジール」が、サンジェルマン・デ・プレ界隈に1974年にオープンしたお店が、こちら「シャントリーヴル」です。広々とした店内に置かれた書籍の7割が児童書で、特に、奥にある絵本コーナーの充実ぶりは、ヨーロッパで一番といわれています。
(左)パリの街をテーマにした絵本は、眺めているだけでも楽しい。若手女性作家カミーユ・ガロッシュの、猫に連れられて町歩きをするシリーズの2冊目、『Suivez le Guide / Ballade dans le quartier』。14€50。Casterman社刊。(右)古くから愛されている、ゲルダ・ミューラーの名作『3びきのくま』。12€20。Ecole des Loisir社刊。お気に入りの1冊が必ず見つかる充実ぶり
フランス語が読めなくても楽しめる、美しい絵の大型本がなんといってもおすすめですが、フランス語の勉強にもなりそうな簡単な物語本、日本でも親しまれている『ぞうのババール』や『星の王子さま』などの原語版、パリを題材にした絵本など、誰でもお気に入りの絵本が見つかるはずです。店内には、子供たちが座ってページをめくれるように、椅子やテーブルも置かれています。
(左)ベルギー出身の若手イラストレーターのキティ・クローザーによる『小さな夜の物語』。11€。Ecole des Loisirs社刊。(右)今、人気の作家ブレックスボレックスの『私たちのバカンス』は独特のシックな色調の絵が素敵。18€。Albin Michel社刊。大人向けのアート本も
入り口には、大人向けの本もセレクトされています。美術書やベストセラーなどが店員によって厳選されており、子供の本が目的でもつい手が伸びてしまいそうです。
「シャントリーブル」のショーウインドーには、楽しげな動物の絵が描かれている。お買い物の後は老舗デパート「ボン・マルシェ」へ
お店があるのは、サンジェルマン・デ・プレの中の、デパート「ボン・マルシェ」の近く。お土産の調達ついでに寄るにもぴったりですし、ボン・マルシェの近くにはスクエア・ブシコー公園もあり、パリの子供に交じって遊ぶこともできます。
Chantelivre
13 rue de Sèvres, 75006 Paris
電話 +33 (0)1 45 48 87 90
営業時間 10時30分~19時30分(月曜13時~)
定休日 日曜
http://www.chantelivre.com 大島 泉/Izumi FILY-OSHIMA
ライター、コーディネーター、通訳、翻訳者
東京生まれ、東京育ち。1989年にパリへ移住。現在はパリ郊外、サンジェルマン・アンレイ暮らし。