迷い世代の服選び 「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
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お洒落の意識を変える、ラグジュアリースニーカー
皆さんはタウンで履けるラグジュアリースニーカー(高級ブランドのスニーカー)を持っていますか? 気楽に買えるものではありませんが、投資した分だけのメリットがあるアイテムなので、ぜひトライしてみてほしいと思います。
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進化を促すキーアイテム
スニーカーは、ここ数年で劇的に進化したアイテムだと思います。もともとスポーツ用でしたが、数年前、ラグジュアリーメゾンがこぞってランウェイに登場させたのを機に、一気にファッションアイテムへ。今や、スタイリッシュな装いに欠かせない靴の筆頭といっても過言ではありません。
かくいう私も、もともとはハイヒール派で、スニーカーには目もくれなかったのですが、年とともに外反母趾がひどくなり、華奢なヒールを履くのが難しくなってきた矢先に、ラグジュアリースニーカーが流行。
しかし、最初は“流行だから履いてみる”というよりは、やむにやまれぬ理由で、大人でも履けるようなレザースニーカーを厳選してトライしてみたところ、その履き心地の良さの虜になりました。
靴 各8万5000円/ともにサントー二(リエート 電話03-5413-5333)
上質なレザーを使ったベーシックカラー、つま先が細めのデザインと、おおさわさんの条件をすべて満たしている理想のスニーカーがこのサントーニ。「キレイめのスタイルにも美しくマッチし、旬の薫りを授けてくれます。一度履いたら、ラグジュアリースニーカーの実力を実感できるはず!」しかし、ハイヒールに合わせることを前提にしていた手持ちの服に合わせると、残念ながらバランスがイマイチで、どうにもサマになりません。
それなら、服自体を見直してみようと思ったのが、お洒落のスタイルの“進化”を促す結果となり、旬のバランスに目覚めるきっかけとなったのです。それ以来、ラグジュアリースニーカーは、私のワードローブに欠かせないアイテムとなりました。