小高い丘の斜面を鮮やかなダリアが埋め尽くす
JR横浜線、小田急線の町田駅からバスで15分。住宅街がすぐ近くまで迫る山崎町の小高い丘に町田ダリア園はあります。正式名称は「町田薬師池公園四季彩の杜ダリア園」。広さ約15000㎡の丘の斜面は、この時期、涼しい空気にさらされてより冴えたダリアのきらびやかな花色に染まります。到着した途端、目の前に広がる圧倒的な美しい景色に気持ちも高ぶり、斜面に向かう足取りも軽くなります。
中輪のフォーマルデコラティブ咲き‘祝花’。これも鷲澤幸治さん作出。爪白(花びらの先端の白い部分)の入り方が花によって異なり変化が楽しめる。
花色、花サイズが豊富なダリアですが、いちばん大きな特徴は花形のバリエーションが多いことです。シンプルな一重咲き、丸く整った形のボール咲き、ボール咲きよりサイズが小さいポンポン咲き、そして豪華な花形のフォーマルデコラティブ咲きや花びらが細長いカクタス咲きなど、秋田国際ダリア園の分類では17種類もあります。
中輪の‘アッティラ’はオーストラリアで生まれた品種。気品のある紫と白のコントラストが美しく、秋が深まるにつれ爪白が深くなる。
500品種を集める町田ダリア園では、ぜひ花形の違いに注目して観賞してみることをおすすめします。「これも、あれもダリア!」と花姿のあまりの違いに驚かれることと思いますが、それも育種によって生み出されたダリアの大きな魅力でしょう。
鮮やかなピンクのスイレン咲き‘ロイヤルウェディング’。鷲澤幸治さん作出。