毎年あらたに球根を植え付けるから新しい品種が見られる!
町田ダリア園がオープンしたのは1985年。町田市が障がいのある方々が働く場所として設置し、社会福祉法人まちだ育成会「かがやき」が運営しています。開設にあたっては、川西ダリヤ園などの協力を得、現在でも秋田国際ダリア園の現園長、鷲澤幸治さんが年に2度、管理指導にきてくださるそうで、また、千葉の小西ダリア園から球根の提供などの協力を得ているそうです。
町田ダリア園では新しくデビューした品種の名前を応募する企画があり、‘町田ハニーレモン’もその一つ。町田市在住の女性による命名。アプリコットピンクの巨大輪‘ベルオブバルメラ’を親木にした実生。
ダリアは寒冷地では霜が降りる前に球根を掘り上げ、春に再び植え付けます。暖地ではそのまま植えっぱなしで冬を越しても翌年開花が楽しめます。町田ダリア園では、手間がかかっても秋の開園期間終了後に、毎年球根を掘り上げているのだそうです。春の植え付け時に、新しい品種の球根も加えるので、毎年、新品種がたくさん見られるのも嬉しいところです。ぜひ、花を一つひとつじっくり観賞して、お気に入りのダリアを探し出してください。ダリアについて詳しく知りたい方には、10月13日(金)と20日(金)に行われる「ダリアガイドツアー」への参加もおすすめです。先着10名様のみなので、早めにお出かけください。
中輪のカクタス咲き‘新天’。ピンクからクリーム色へのグラデーションが優雅。
なお、町田ダリア園では10月6日〜8日の3日間に限り、18時〜20時30分(入園は20時まで)まで、「月夜のダリア園」の開催があります。ライトアップされたダリアの幻想的で妖艶な姿は、なかなか見られないので、ぜひお出かけください。
Information
町田ダリア園(町田薬師池公園 四季彩の杜 ダリア園)
東京都町田市山崎町1213-1
高梨さゆみ/Sayumi Takanashi
ガーデニングエディター
イギリス訪問時にガーデニングの魅力に触れて以来、雑誌や本などで家庭の小さな庭やベランダでも楽しめるガーデニングのノウハウを紹介。日本、イギリスの庭を訪ね歩くほか、植物の生産現場でも取材を重ねる。現在は、種苗会社の会員向け月刊誌のほか、園芸雑誌などの編集に携わる。
写真/横田秀樹