7月〜9月中旬まではフレッシュな明るい緑。この季節の景色はみずみずしく心が癒やされる。写真提供:ピクスタ
コキアの魅力は、緑から赤、そして黄金色への変化
コキアは和名の「ホウキグサ」でも知られるように、そのしなやかで丈夫な茎を乾燥させ、束ねて箒(ほうき)に利用します。学名を「Bassiascoparia」といいますが、そのスコーパリアも箒状という意味です。英名はバーニングブッシュといい、こちらは「燃える低木」の意味。いずれの名称もコキアの特徴をよく表しています。
10月下旬には赤から徐々に黄金色へ。自然が描くグラデーションの美しさは見事。写真提供/国営ひたち海浜公園
ちょうど今は真っ赤に色づいている時期ですが、9月中旬まではフレッシュな緑色で地面を明るく彩っていました。そして、10月下旬になると、真っ赤から徐々に黄金色へと変化していきます。一面真っ赤な佇まいはもちろん、緑と赤、赤と黄金色が微妙に混じり合うグラデーションの美しさもコキアの魅力だと私は思います。紅葉の盛りを逃しても、絵の具を溶いたようなグラデーションの美しさを眺めに出かけてみてください。