旬を愛でる花旅・庭めぐり(6)コキア〜茨城県・国営ひたち海浜公園

もう一つの魅力！コキアとコスモスの共演

コキアが紅葉する10月上旬から中旬にかけて、国営ひたち海浜公園「みはらしの丘」では、もう一つ秋を代表する花が満開を迎えます。そう、コスモスです。広大な赤い絨毯を背景に、ピンクや白のコスモスが群れ咲く景色は、これまた「あり得ない!」とつぶやいてしまうほど絵画的な美しさです。丘を上がって上から眺め、次は下って下から見上げ、と見るアングルを変えるとコキアとコスモスの異なる共演が楽しめるので、お出かけの際には、歩きやすいシューズを選ぶことをおすすめします。また、感動のあまり何度もカメラのシャッターを押してしまうので、バッテリーやスマホの充電はお忘れなきように。




さて、国営ひたち海浜公園を花の名所として有名にした花といえば、春に咲くネモフィラです。正直申し上げて、私はさまざまな花が交じり合いながら咲く草原のような自然な景色が好みなので、人工的に1種の花だけで埋め尽くした景色をあまり見に行く機会がありませんでした。けれど、ネモフィラが好きでどうしても見たくなり、この公園を訪ねたのですが、その澄んだ青に染まる景色を見たときに、心が洗われるような気持ちになり、「もっと早く来ておくべきだった」と反省。花のもつ美しさを生み出す力を愛でに、さらにいろいろな場所へ出かけたいとあらためて思いました。冬を越し、春になったら、ぜひネモフィラを愛でに、再びこの公園をお訪ねください。同じ場所がまったく異なる花色に染まる景色に、心がときめくはずです。