浴衣選びのポイントは?
泉二:昔は男物の浴衣の色といえば、白と紺がほとんどでしたが、今はいろいろな色や柄のものがあります。とはいえ、夏に着るものですからね。見た目が暑苦しくないことがポイントです。
加藤:こんな柄の浴衣もあるんですね。涼しげで、洋服感覚で着られそうです。
実は、浴衣もサイズが重要です
泉二:ただ、残念ながら加藤さんにはサイズが合わないですね。試しに、着てみますか?
加藤:はい。どう合わないのか勉強したいので、お願いします。
裄、身丈、腰まわりの合ったものを選ぶ
泉二:まず裄(ゆき:背中心から袖口まで)が短いですね。本当は手首くらいまであるのが、ちょうどいい長さです。
泉二:そして身丈も短い。裾がつんつるてんだと子供っぽくなり粋じゃありません。帯を締めると裾がさらに上がるので、くるぶしくらいまであったほうがいいです。
加藤:確かに、ちょっと格好悪いですね。
泉二:男性の場合は、女性と違っておはしょり(ウエストあたりで折り返した部分)がなく、丈を調整できないので、よりサイズに気をつける必要があります。
腰回りのサイズも重要なので、やはりいちばんのおすすめは反物からのお誂えです。体に合っていると着付けもしやすく、着崩れもしにくいんですよ。
加藤:なるほど。体に合ったものを着ることが大事なんですね。
というわけで、次回は加藤さんにぴったりの浴衣を泉二さんがお見立て。加藤さんが、実際に浴衣を着ながら、着付けのポイントを学んでいきます。どうぞお楽しみに!
加藤和樹/Kazuki Kato
俳優・歌手
1984年生まれ、愛知県出身。2005年のミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にミニアルバム『Rough Diamond』でCDデビュー。2009年には韓国、台湾、中国でもCDデビューを果たす。音楽活動の一方、俳優としてもドラマ、映画、舞台で活躍。さまざまなミュージカルに出演し、アニメの声優なども務めている。出演する新作ミュージカル『怪人と探偵』が、2019年9月14日~29日にKAAT神奈川芸術劇場、10月3日~6日に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演される。
公式HP/
http://www.katokazuki.com/