俳優・歌手の
加藤和樹さんが〈心・技・体〉を磨く新企画の第1弾は「男のきもの道 浴衣編」。男性向けきもの専門店「銀座もとじ 男のきもの」で、銀座もとじ社長の泉二弘明(もとじ こうめい)さんから浴衣を学びます。3回目となる今回は、浴衣をより粋に着こなすポイントを具体例を挙げながらご紹介!
前回の記事はこちら>>>浴衣を着るときのコツを学ぶ
まずは、最強の助っ人・泉二啓太さん(写真右)をご紹介。泉二弘明さんの息子さんで、銀座もとじを継ぐ2代目。
加藤さんがぞっこんの肌着や浴衣、きものや帯などを手がけている「銀座もとじ 男のきもの」オリジナルコレクションのクリエイティブディレクターでもあります。
奇しくも加藤さんと同い年! すっかり意気投合していました。
正しい衿元の位置は?
泉二弘明さん(以下、敬称略):さて、今回は浴衣を粋に着るコツを伝授します。まずは衿元。詰まりすぎ(写真上・中央)は、暑苦しく見えるのでよくありません。
加藤和樹さん(以下、敬称略):確かに、せっかくの浴衣なのに暑苦しくて、息苦しい感じがします。ワイシャツを着ている気分(笑)。
泉二:次は逆に、衿元が緩みすぎている例(写真上・右)。だらしなく見えますし、肌着が見えてしまったら野暮です。
加藤:さっきとは対照的に、ルーズな感じになりますね。
衿元の開きの目安は?
泉二:衿元の目安は、左右の鎖骨の間にある喉下のくぼみ。正面から見て、ここがギリギリ見えるぐらいがちょうどいいと思います。
加藤:なるほど。ここのくぼみですね。覚えやすくていいです。
男性は衣紋を抜いてはダメです!
泉二:男性の場合は衣紋(えもん)を抜いて着ません。衿の後ろは首に沿わせます。
加藤:衿が後ろに抜けていると、女形さんのように見えますね。
後ろ姿、腰まわりも忘れずに!
泉二:後ろ姿も大事ですよ。腰にギャザーが寄っていると野暮です。着る際はお尻にぴたっと沿うように、シワをサイドに寄せます。