きものダイアリー

「中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演」で博多座へ

2016.06.10

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Bettyokoのきもの日記 第7回

六月博多座大歌舞伎 昼の部「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」 夜の部「本朝廿四孝 十種香」 

「中村芝雀改め五代目中村雀右衛門襲名披露公演 六月博多座大歌舞伎」に行ってきました。 現在発売中の『きものSalon 2016春夏号』でも取材させていただいた中村雀右衛門さんの襲名披露公演、 読者の皆さまとご一緒に観劇した3月の歌舞伎座から少し時を置いて、今月の舞台は博多座です。 




福岡空港から地下鉄で約8分、中洲川端駅に直結している博多座は、座席も見やすく、歌舞伎のみならずさまざまなジャンルの演劇ファンから人気の高い劇場です。 

昼の部の襲名披露狂言は、「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」。

写真提供/博多座

源平の戦いの世、我が子、小次郎の初陣の様子が心配な相模(中村雀右衛門さん)は、夫の熊谷直実のいる陣屋を訪ね、夫が平敦盛を討ったことを知ります。敦盛の母、藤の方とともに、首実検の場に居合わせることになった相模。しかし、その首は、実は夫の直実が身替わりに討った、我が子のものでした。 

戦の世の無情さを描いた義太夫狂言の名作ですが、相模を演じる雀右衛門さんの母としての愛情と哀しみを細やかに表現するお芝居には、これまで以上に観客を共感させる力があり、会場のあちこちで、ハンカチーフで涙を押さえる姿が見られました。
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