3.鮨さんし
5種類の京風のおすし6かんを盛り合わせたランチセット。茶わん蒸しか赤だしがつく。飲み物は抹茶、煎茶、グリーンティーから選べる。2300円。昼は京ずし、午後はカフェ。夜は6席のみのすし割烹
この6月にオープンしたばかりの「鮨さんし」は、昼はランチとカフェ、夜は6席のカウンターで営業するすし割烹というユニークなお店です。風情漂う花街・宮川町の一角にあり、表は町家の佇まいで、中はすっきりとしたカウンターとテーブル席。奥には坪庭もある、一人でもくつろげる明るい空間が迎えてくれます。
落ち着きのある和モダンな装いの空間。ランチとカフェタイムはテーブル、夜は料理とおすしをカウンターで楽しめる。夜おまかせは1万2000円~。5種の京ずしセットが人気
昼にオーダーできるのは12食限定のおすしのセット。京都のおすしといえば、鯖ずしやいなりずしが有名ですが、意外とボリュームがあるので、少しずついろいろなものを味わいたいもの。そのニーズにぴったりなのが、このセットです。
ランチとカフェタイムには、甘味のメニューも。「お抹茶パフェ」850円。カフェの甘味もおすすめ
最初に前菜の小鉢が運ばれ、その後、身厚の鯖ずし、甘辛くじっくり炊いたお揚げで包んだいなりずし、鱧の箱ずし、鯛と鱒の笹ずしに巻きずしの5種6かんの盛り合わせが登場。これに茶碗蒸しまたは赤だし、そして飲み物がつく、お値打ちの内容です。もしおなかに余裕があったら、カフェの甘味もぜひ。おすしは持ち帰りもでき、観劇や花見弁当にぴったりです。
多様なシーンで楽しめる町家ランチ
ひとことで町家レストランといっても、料理も雰囲気もさまざま。ゆっくり味わうランチもあれば、気軽に済ませられるセットやアラカルトもあり、時間やおなかのすき具合で選べるのもいいですね。ご紹介した3軒の立地はどこも町並みが美しく、お店も多いエリア。おなかいっぱいになった後は、街歩きもぜひ楽しんでください。
鮨さんし京都市東山区宮川筋2-239-5
電話 075-551-6439
営業時間 11時~14時(LO。カフェ11時~17時)、17時~20時30分(入店)
定休 月曜
http://www.sushisanshi.com 西村晶子/Shoko Nishimura
京都の老舗から新店まで、食を取り巻く文化などを独自の目線で取材。20数年、『家庭画報』の京都企画を担当し、さまざまな記事を執筆。
表示価格はすべて税抜きです。