【Step1・10日間】胸椎の屈曲をリセットする
背中の老化は、脊椎(背骨)の上部にある胸椎(下図参照)が屈曲することから始まります。肩甲骨と連動させながら胸椎を動かし伸展させることで、本来あるべき正しい位置に骨格を戻します。
A:頸椎 B:肩甲骨 C:胸椎 D:胸郭 E:腰椎▶上体の姿勢がリセットされる
▶埋もれていた首が見えてくる“美しい背中”は正しい姿勢に戻すことから
誰でも手軽に取り組める「呼吸」からスタートしましょう。胸郭を上下に動かして呼吸をすることで肺にしっかり空気を送り込み、猫背を改善します。
さらに、呼吸に腕のさまざまな動きをつけることで肩甲骨と胸椎を連動させながら動かし、胸椎の屈曲をリセットする効果をいっそう高めます。
これらのエクササイズを終えたら骨格が正しい位置に戻っているか姿勢の確認を。肩に埋もれていた首もすっきりと見違えているはずです。
日常的に正しい姿勢を保つことが“美しい背中”への近道なのです。
【1日5回】胸郭を上下に動かす(胸郭呼吸)
呼吸をする際、胸郭にしっかり空気が入らないと、猫背になるうえに、肺が広がらず体の隅々まで酸素を運ぶことができません。胸骨に手を当て、上下に動くことを確かめながらゆっくり呼吸します。
●吸ったときは胸郭が上に動く
呼吸を5回繰り返す。このとき、胸の間の胸骨に手を当て、吸ったときに胸骨が上に動いていることを確認する。
●吐いたときは胸郭が下に動く
同様に胸に手を当て、吐いたときに胸骨が下に動いているかどうかを確認する。
※呼吸をコントロールしすぎると気分が悪くなることがあるので、ほどほどに。