真っ直ぐな眼差しが印象的。いまや、映画やテレビドラマでも大活躍。今回の“会いたい人”は満島真之介さん。アーデンの森を舞台に、多種多様な恋模様を描きだすシェイクスピアの恋愛喜劇『お気に召すまま』に出演します。30歳を迎え、表現者としてさらなる進化を遂げようとしている満島さん。その心境は……?
――『お気に召すまま』で、坂口健太郎さん演じる弟の命を狙って森に入り、公爵の娘と恋に落ちるオリバーを演じる満島さん。稽古はいかがですか?「とても刺激的です。今までは、どのカンパニーに行っても自分がいちばん弟分で、先輩達に支えてもらうことが多かったんですが、今回は僕より若い坂口くんや(中村)蒼くん達がいて、年齢的には真ん中くらい。キャリアはさて置き、自分もそういう年になったんだなあと感じるし、熊林(弘高)さんの演出で初めて舞台に立たせてもらったときのことを改めて思い出しますね。作品自体も、アーデンの森に入った人達が自分自身に帰っていく、それぞれが持つ本当の姿になっていくという話で、森=母胎のような存在。30代1本目のこの舞台で原点回帰、リボーンという気持ちです」