愛情、憎しみ、優しさ……。揺れ動く感情を表現し、体力を消耗
亮介の感情を表現し、演じるのは「体力の消耗が激しかった気がします」と松坂さん。 「この作品は、愛のある作品。親への愛情や婚約者への愛情……。いろいろな愛の形、思いがつながって物語が進んでいくんです。様々なところで生まれる愛情、憎しみや優しさ、そういったものが大きければ大きいほど、亮介の揺れ動く心みたいなものが出てくるんじゃないかと思ったんですけど、感情の波が激しいぶんハードでした」 松坂さんを苦しめたシーンはほかにもあって……。亮介はカフェオーナーで、料理をする場面も出てきます。料理は「今はあまり作らないです」というだけあって、練習をしてから撮影に臨んだものの、オムレツを作るシーンではかなりの数の卵を無駄に。でも、「スタッフさんたちが食べてくれました(笑)」。熊澤尚人監督いわく松坂さんは「香りたつ芝居のできる、今もっとも一緒に仕事をしたい俳優さん」で、撮影を楽しみにしていたそう。