旅の達人(阿部永里子さん)のワードローブ拝見
5泊7日でフィレンツェへ
公私ともにヨーロッパへの渡航が多い阿部永里子さん。装いや振る舞いが重要になる地でのラグジュアリーな旅を一層快適にするのは、「家族に代々受け継がれる、旅仕度の心得」でした。
阿部永里子さん(モラビト ジャポン副社長)
モラビト ジャポン代表取締役副社長でスイス、フランスへの留学経験がある欧州通の阿部さん。公私含めヨーロッパには年に数回訪れるそう。総刺繡がゴージャスなコートジャケットは、お母さまの知人であるインド人デザイナーが手がけたもの。「さっと羽織るだけで華やかになりますし、必ず褒められます。出会うかたの印象に残るのも嬉しいですね」。旅先での、“場”にふさわしい装いは 母に教わりました
ひいお祖父さまが外交官として赴任していたこともあり、代々ヨーロッパと縁の深い阿部さん。
ヨーロッパのホテルに到着したときはもちろん、いつも『アルマーニ』のジャケットを着こなしているというお洒落なお母さま。「その影響で私も日常からジャケットスタイルが多いですね」と阿部さん。現在の仕事も関わりが深いことから、公私含め年に数回は訪れます。先日もお母さまと二人旅に行かれたばかり。
「ヨーロッパの旅では、服装一つでいかに心地よく過ごせるかを、母や祖父母から教わりました。エレガントな着こなし、格を感じさせる小物づかいなど、装いに気を配ることで旅はより豊かなものになります」と阿部さん。
「昨年訪れた母娘旅行でのスナップです。パリのホテル・リッツにて。クリスマスシーズンの華やかな設いが美しかったです」「例えば、『人に預けるコートは必ず上質なものを』というのは曾祖父の教えです。特にヨーロッパのホテルやレストランでは、服装で個人を判断されることが多いので、『正当に扱われたいならそれなりのものを着なさい』といわれてきました。
また、話し方もゆっくりと、を心がけるよう教わりました。そのほうがエレガントですものね」