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都通信記事一覧へ>>パリで今話題の「ル・ククー・カフェ」のシェフ、ポーリーヌ・ラブルスさん。©malo delarueバカンス中も通し営業で便利! 2019年オープンのパリの注目店
(パリ特派員:大島 泉)
8月のパリは、パリジャンたちがバカンスで不在になるため、多くのお店が長期休業になります。一方、夏休みを利用したツーリストが世界中から訪れ、観光地周辺は大混雑です。食事をするにも、開いているお店を探すだけで一苦労、なんていうことも。
そんなバカンスシーズンのパリで、一日中通し営業をしていて、ランチやお茶を味わいながら一息つける、使い勝手の良いお店をご紹介します。3軒とも、2019年春以降にオープンしたばかりの注目のお店です。
1.ル・ククー・カフェ
「アボガド・トースト」10€。©le coucou 2019グルメの街サウス・ピガールで話題沸騰の新店
モンマルトルの南に位置する、9区で人気の飲食店が集まるエリア「サウス・ピガール」。中でも落ち着いた静かな通りに、カフェレストラン「ル・ククー・カフェ」が2019年6月にオープンしました。
カウンターの中のオープンキッチンで、次々と料理を作り上げるスタッフたち。©véronique Delarueパリで話題のシェフが4軒目をオープン
サウス・ピガール界隈で、絶大な人気を誇るビストロ「ル・パントリュッシュ」、「カイユボット」、「ベル・メゾン」のオーナーシェフ、フランク・バランジェと2人の共同経営者たちがオープンした4軒目のお店といえば、パリのおいしいもの好きの人には、それだけで行きたくなるお店です。
「バナナトースト」7€。©Olivier Delarue朝から晩まで、いつでも食事が楽しめる
それまでの3軒と、この「ル・ククー・カフェ」が違う点は、店名に「カフェ」とあるように、朝から夜まで一日中通し営業していること。朝食からランチ、お茶、アペリティフ、ディナーまで、1日のうちいつでも好きなように利用できる、気楽で使い勝手のよい点が特色です。
「ヴィテッロ・トンナート」(仔牛のツナソースがけ)8€。早めのブランチや遅めのランチにも利用可能
パリのレストランは、ランチが午後2時くらいで終わってしまうのがほとんどです。ここなら、一日中食事もお茶もできるので、観光や仕事のスケジュールに合わせて便利に利用できます。
店の前で、シュークリームを手に笑顔を見せるポーリーヌ。©le coucou 2019笑顔の素敵な女性シェフが出迎えてくれる
シェフのポーリーヌ・ラブルスさんは、料理本の出版社勤務から転身して、料理の道に入ったという、笑顔の素敵な女性。「カイユボット」で2年働いたのちに、こちらで独立を果たしました。
オープン2か月にして常連客で賑わう注目店
お店の中央にあるオープンキッチンで、てきぱきと働く彼女の作る料理のおいしさは、「ほかのカフェとは比べ物にならない!」と、パリのグルマンの間で早速話題に。オープン2か月にしてすでに、日替わりのランチを目当てに毎日通う常連客が、しっかりと定着しています。
ランチの一品料理は、日替わりで13€。ある日の肉の主菜、豚のヒレ肉、グリーンピース、二十日大根のピクルス。©Malo Delarueリーズナブルでボリュームもある日替わりのランチプレート
ランチは、肉と魚、時にベジタリアンプレートもあり、13ユーロとお手頃。フレンチの家庭料理を基本にした、ヘルシーでおいしいメニューが日替わりで提供されています。自家製のデザートをプラスしても、18ユーロで充実したランチが楽しめます。
「エッグ・ベネディクト」8€。©Mathilde Sintillanランチタイム以外のメニューも充実
ランチタイム以外のメニューは、ピエモンテの郷土料理である「ヴィテッロ・トンナート」(仔牛のツナソースがけ)やアボカドトースト、スイーツは定番のバニラチーズケーキやクレープ・シュゼット、グラノーラボウルなど。どのメニューもボリュームがしっかりあり、時間をずらしたランチにおすすめです。
Le Coucou Café
14 rue Bochart-de-Saron, 75009 Paris
電話 +33 (0)1 48 74 15 78
営業時間 9時〜23時(月曜・火曜・日曜~16時)
定休日 なし
※予約不可
https://www.lecoucoucafe.fr