室井摩耶子さんの元気生活
生涯独身、一人暮らし。音楽中心の衣食住で年齢を忘れる
【“元祖・肉食女子”。お肉は集中力のもと】近所の高級スーパーで“室井先生のお肉”といえば、「黒毛和牛のヒレ」と店員さんも認識している。室井さんによれば、高いお肉ほど集中力が長く続くらしい。「これは私のエネルギー源。ピアニストとしての必要経費なの」。ビーフのヒレステーキで、体力と集中力を保つ
ドイツに住んでいた若かりし頃、室井さんは“お城を持つ男性”から熱烈なプロポーズを受けたことがあります。「でも、私にはピアノがあるから、とお断りしちゃった。だって、結婚したら毎日を音楽に注ぎ込めないでしょ?」
生涯独身も一人暮らしも、室井さんが音楽家の道を進み始めた日から決まっていたことなのかもしれません。
そんな室井さんの日常には、ピアノを弾き続け、音楽の魅力を伝えるための習慣や工夫が随所に見られます。
一日に4、5時間ピアノに向き合う集中力と体力の源は、何といってもお肉。ドイツ留学中に寮の仲間たちの立派な体格ととてつもないスタミナを目の当たりにして、「あの連中と競争するには、食べ物を替えなければ。そうだ、お肉だ!」と痛感したのが肉好きになったきっかけだといいます。
その効果はてきめん。リサイタルの日の朝はタルタルビーフステーキ、普段は専らビーフのヒレステーキをエネルギー源に、自らを奮い立たせています。
【家の周りをゆっくり歩いて音楽の合間の気分転換】納得できる音が見つからず、練習に行き詰まったときは、お手伝いさんの付き添いで家の周りをゆっくり歩くことも。気分を変えたら、また音楽と向き合う時間に戻る。 イヤリング1万3500円/アビステ スカーフ/DUE deux【リサイタルは自分の好みの装いで】リサイタル用の靴はゴールドのローヒール(80歳まで10センチのヒールを履きこなしていた)。紫のイブニングドレスはお気に入りの一着。自分の好みに合った装いが、演奏会に臨む気分を盛り上げる。