パリ、大人のおしゃれの見本帳 フランス移住1年目のファッションライターが、パリの街で体当たり取材! 素敵な女性に声をかけ、着こなしの秘密を探ります。毎日のおしゃれに役立つ、ファッションスナップをお届け。
連載一覧はこちら>> ジュエリーを重ねるバランスに
おしゃれのセンスが表れる!?
パリ、大人のおしゃれの見本帳 20
「ジュエリー使いには、その人らしさが表れる」といいます。
ジュエリーは、洋服にプラスαの彩りを加える一方で、ある意味、必ず必要というわけではないアイテムゆえ、その人の人間性のようなものが垣間見えるのかもしれません。同時におしゃれのセンスも、そのジュエリーを重ねるバランスに、如実に現れるように思います。
そんな観点から、これまで取材した女性たちのジュエリー使いを眺めてみました。これまで取材をしたのは、春から夏にかけての薄着になる時期。そんな季節も手伝って、秋冬以上にその存在感が増すジュエリーのおしゃれに気を配っていたパリジェンヌたちも多くいました。
太陽の季節にこそ楽しみたい、手首のおしゃれ
肌の露出が増える季節にこそ楽しみたいのが、手首おしゃれ。特に華奢なデザイン、宝石や地金の輝きを重ねることで、夏の装いにふさわしい涼感が漂います。
これまで取材した中でもジュエリー上級者だったのが、こちらのミステリアスなお2人。本物の輝きをさりげなく耳、腕、指にとちりばめた、上質なおしゃれ。
パリジェンヌのセンスは遺伝!? とにかく素敵な2人組に遭遇>>透け感のあるブラウスで夏の黒を軽やかに着こなしていたサラさんの腕には、イエローゴールドやパールのバングルが重ねられて。
暑くても黒が着たい! 夏の黒を爽やかに見せるには?>>ネームモチーフや針金風のデザインのアクセサリーを重ねた、カジュアルな手首のおしゃれが、リラックスモードを演出していたエレーヌさん。
大人可愛いのお手本!花柄ワンピースの甘すぎない着こなし>>横に連ねるリング使いで手元に存在感を
一方、よく見たのがリングを縦に重ねるのではなく、いくつもの指につけるという“
横レイヤード”。こちら私が最近気になっているおしゃれテクですが、シンプルでもこれだけでグッとおしゃれの鮮度が上がるひとワザです。秋冬や、季節の変わり目にも活用したいテクニック。
トップメゾンのマーケティング担当というオンスタンスさんは、イエローゴールドリングを横レイヤードで。
妊娠中も自分らしく。これぞパリジェンヌのマタニティ・モード!>>耳、指と、シルバーの輝きをリンクさせているマチルドさん。リングは華奢なデザインとボリュームのあるデザインをチョイス。
定番服の組み合わせが「なんだかおしゃれ」に見える理由>>主役のピアスに引き立て役のプチピアスを添えて
パリでは存在感のあるピアスをつけている女性が多いのですが、春夏にはさらに耳のおしゃれに力を入れているように感じました。正面から見てもインパクトのある大ぶりピアスにシンプルな小ぶりピアスをコーディネートして、顔まわりに華やかなアクセントを加えていた女性たちも。
エレガントなカジュアルスタイルが印象的だった
マダムは、夏らしいカラーのフープピアスにヒトデ形のピアスを添えて、夏らしさを意識。
イラストレーターのイザさんは、ボリュームのあるイエローゴールドのピアスの後ろに、小ぶりなフープピアスをコーディネート。
パリジェンヌの素敵な柄物コーデをまとめてチェック>>「美は細部に宿る」といいますが、ちょっとしたディテールにこだわることで、おしゃれの洗練度がグッと上がることを、パリジェンヌのファッションから学ぶ日々です。
MEMO
輝きを重ねて、おしゃれの鮮度を手軽にアップ! 次回もお楽しみに。
写真/Olivier Leroy
連載一覧はこちら>>▼パリジェンヌのスナップは下のギャラリーをご覧ください▼
ルロワ 河島 裕子 / Hiroko Kawashima Leroy
ファッションライター。『家庭画報』をはじめ大人の女性に向けた雑誌で、ファッションやジュエリー、時計を中心に幅広く執筆。2018年より、家族とともに、拠点をフランス北部の田舎に移す。夢はワインの聖地・ブルゴーニュでB&Bを営むこと。行き当たりばったりのフランス移住エッセイ「
意外となんとかなる!? 40代のフランス移住」を同サイトで連載中。