『あなたの名前を呼べたなら』
(c) 2017 Inkpot Films Private Limited, India大都会ムンバイ。建設会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭で、住み込みで働く予定だった若い未亡人ラトナ。
だが婚約者の浮気で結婚は破談になり、彼女はアシュヴィンを気遣いつつ、彼の家で働き始める。
仕事の合間に裁縫教室に通い、夢の実現に向けて服づくりに励む真摯なラトナにアシュヴィンは惹かれてゆくが、ふたりのあいだには身分の差や因習という大きな壁があり......
インド社会に厳然としてある階級制度に対し、映画を通じて問いを投げかける監督のスタンスが共感を誘う。
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ロヘナ・ゲラ監督インタビュー>> 取材・構成・文/塚田恭子
『家庭画報』2019年9月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。