自分と向き合う、故人を想う……
祈りは日常にあって、心を癒やすもの
「仏壇に手を合わせる、墓参りに行くなど、古くから日本人の生活の中には“祈り”がありました。そこには先祖への供養、平穏な暮らしへの感謝とともに、自分の心と向き合う時間があったと思います」と、アルテマイスター社長の保志康徳さん。
同社は1900年の創業以来、仏壇・仏具・位牌の専門メーカーとして時代に合った祈りの場を提案してきました。
世の中の価値観が多様に変化する今、「祈りの場やスタイルについても自分らしさを大切にしたい」という声に応え、デザイン性の高い厨子の製作に注力しています。
「大切な人を想うとき、厨子に向かい手を合わせてみてください。祈りながら、同時に自分自身を見つめる貴重なひとときが生まれるはずです。物質的には満たされていても、何かが欠落し精神的な豊かさを希求するかたが増えているように感じます。祈るという行為が、人々の心を癒やし、困難を乗り越える力となり、健やかな日々を過ごす助けになればと願っています」(保志社長)。
上品な箔と白木が醸す、神々しい存在感
「U型 乳白」(高さ36×幅29×奥行き21cm、敷板付き)38万円 塗位牌エメラルド12万円 香立て4500円 一輪挿し5000円 ふたもの4000円/すべてギャラリー厨子屋byアルテマイスター テーブル/マイハウスレンタル開いた扉を両サイドに差し込み収納できる、機能美あふれるモダンなデザイン。
大切な遺品を納める、つややかな塗りの宝箱
「安憬S 洗朱」(高さ10×幅21×奥行き13cm)10万円/ギャラリー厨子屋 by アルテマイスター伝統色・洗朱(あらいしゅ)が美しい厨子には、大切なかたの遺品を納めて。眼鏡や腕時計など遺愛の品を入れて身近に置くことで、故人が傍にいるような安らぎを。
日本の伝統技術に裏打ちされた、古典美の継承
「虹壽(こうじゅ)いぶし銀」(高さ24×幅15×奥行き14cm)35万円/ギャラリー厨子屋 by アルテマイスター今回ご紹介した厨子は、いずれも会津の工房で手がけたもの。デザインには伝統技法を多用し、職人集団が一点一点丁寧に仕上げている。
こちらは、グッドデザイン賞を受賞した名作を小さくリサイズして生まれ変わらせた厨子。外観はいぶし銀仕上げ、内側は冴え冴えとした金箔張りに。
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表示価格はすべて税抜きです。 撮影/齋藤幹朗 スタイリング/横瀬多美保 文/鈴木糸子 『家庭画報』2019年10月号掲載。 この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。