My Dericious 喜ばれる手土産/唐橋ユミさん(キャスター)
薄皮に包まれた自家製餡は、こし餡(写真・奥)、粒餡(写真・手前)ともに厳選された北海道産のあずきを使用。上品な甘さの餡が後を引く。「東京にいる友人にも薄皮饅頭のファンが多く、帰省の際には『買ってきて』とよく頼まれます(笑)。郡山駅で新幹線に乗り換えるときに買っています」と唐橋さん。
“日本三大饅頭”の一つに数えられる福島・郡山の薄皮饅頭は、福島ご出身のキャスター唐橋ユミさんにとって子どもの頃から親しんだ味。「ほんのり甘くしっとりとした薄皮が美味。こし餡、粒餡とありますが、私はあずきの風味をダイレクトに楽しめる粒餡派です。実家のある福島のおそば屋さんには、薄皮饅頭の天ぷらがあるんです。からりと揚がったころもをまとったあつあつのお饅頭も、ひと味違っておいしいですよ」。 唐橋さんが手土産を選ぶ際に心がけているのは、何かストーリーのあるものを贈ること。地元の銘菓もそうですが、「限定品だったり、旬のものだったり。贈る相手の日常に、ほんの少しでも豊かな時間をもたらせたら嬉しいですね」。 嘉永5(1852)年、柏屋の初代本名善兵衛が「病に薬がいるように、健やかな者に心の和みがいる」との思いから、餡がたっぷりで皮の薄い饅頭を奥州街道郡山宿で考案したのが始まり。柏屋薄皮饅頭 10個入り1080円(税込み)/柏屋 唐橋ユミ(からはし・ゆみ)さん
福島県喜多方市出身。大学卒業後、テレビユー福島のアナウンサーを経てフリーに。出演中の『サンデーモーニング』(TBS系列)をはじめ、テレビやラジオ等で幅広く活躍中。趣味は相撲観戦、料理、きもの。利き酒師の資格も持つ。 撮影=本誌・西山 航(静物)
●『家庭画報』2017年6月号掲載
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