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記事一覧はこちら>> 800坪の敷地にある宿泊複合施設。ぬくもりのある繊細な風合いと品質の高さが世界でも認められている美濃和紙。
その商いで栄え、今も往時の伝統や文化を色濃く残す伝統的建造物群保存地区に、和紙が息づく郷の暮らしが体験できる宿泊複合施設「NIPPONIA美濃商家町」がオープンしました。
90年ほど前に建てられた美濃屈指の紙商・松久才治郎の別邸を改修、改装し、母屋と金庫蔵、道具蔵、楮蔵の3つの蔵は全6室の客室に、いちばん大きな蔵には和紙のコンセプトショップ「Washi-nary」を設けています。
80種類ほどの美濃和紙を揃える「Washi-nary」茶人でもあった主人の趣味が感じられる庭が一望できる広々とした部屋や、書斎、茶室、中庭を備えた落ち着きのあるメゾネットタイプの部屋、豪壮な蔵の梁や土壁、土間をそのまま生かした離れなど、間取りも雰囲気も6室6様。
壁に和紙を貼った元道具蔵の「陽明殿」は露天風呂付き。宿泊は1泊朝食付き1室2名利用で4万370円~。宿泊客にはオリジナルの懐紙を添えて、お抹茶と和菓子をサービス。味わい深い手漉き和紙を障子や壁に貼り、職人とアーティストが一緒になって作った和紙アートや照明器具が部屋ごとに飾られ、シーツや枕カバー、タオルにも和紙が使われています。
手漉き和紙の障子と枕カバーやシーツで熟睡できる「満月」の寝室。客室の建具にもさまざまな美濃和紙を使用。