今日ご紹介するのは、暑さで食欲が落ちているので1品だけ軽く食べたい、というときにぴったりの一杯。テレビでもおなじみ、「分とく山」総料理長・野﨑洋光さんによるそば献立は、するすると口に入るそばに野菜の天ぷらをのせて、1品でも、そして肉や魚ぬきの精進ものでも満足感が得られるように考えられています。
ポイントになるのは、仕上げに加えるじゅんさい。見た目の涼やかさとともに、つるんとなめらかな口当たりがアクセントになって、食べ口がよくなります。
暑くて体が弱ったときこそ、温かい汁で胃腸も温めてあげてください。自然とまた食欲がわいてきて元気になりますよ。『野﨑洋光 春夏秋冬の献立帳』より。
【材料 2人分】
・そば(ゆでたもの) 2玉
・なす 1本
・しいたけ 2個
・かぼちゃ(種を取ったもの) 40g
・じゅんさい 60g
・わけぎ(小口切り) 1本分
・小麦粉 適量
・揚げ油 適量
・天ぷら衣 [水 120cc/小麦粉 70g]
・そばつゆ [だし汁 600cc/薄口醤油 40cc/みりん 20cc]
【作り方】
1:なすはがくを取って縦半分に切り、皮に5mm程度の間隔で縦に切り目を入れる。しいたけは軸を取る。かぼちゃは5mm厚さのくし形に切る。
2:1にはけで小麦粉をまぶす。
3:天ぷら衣の材料を混ぜ合わせ、2をつける。180℃に熱した揚げ油に入れ、からりと揚げる。
4:鍋にそばつゆの材料を入れて沸かし、そばを入れてひと煮立ちさせ、温める。器に盛り、3とじゅんさい、わけぎをのせる。
家庭料理の基本は栄養バランスのよい献立。でも「献立が立てられない」という悩みを持つかたが多いのも事実。その悩みに応えるべく、人気料理人・野﨑洋光さんが季節の食材を生かした49の献立をご紹介します。春夏秋冬の単品料理も合わせて計266レシピ掲載する、季節の家庭料理決定版です。段取りのタイムスケジュール表や、「作りおきできる」マーク、作り方のポイントに黄マーカーを引くなど、作りやすい工夫も満載です。
野﨑洋光・幕内秀夫(著)
定価:本体1,800円+税
撮影/髙橋栄一、南雲保夫、三木麻奈、湯淺哲夫