藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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今日はマムの日。素敵なマムの贈り花を
11月6日は「いいマムの日」です。“キク”ではなく、“マム”の日。毎年、この時期は素敵なマムがたくさん出回ります。
卒寿を迎えたお祖母さまにと、お孫さんたちから贈り花の依頼をいただいたので、入荷したピンク系のかわいらしいマム3種を使ってアレンジしました。
サーモンピンクのマムはオペラピンク、白にピンクの筋が入るマムはボンビーニ、真っ白いマムはホワイトピンポンマム。3種を合わせると濃淡の自然なグラデーシヨンがとても優しい雰囲気になります。
マムの上にのせるように挿したのは、ファレノプシスのイーピンナツメ。蝶がひらひらと舞っているようで楽しげに見えませんか? 90歳を迎えたお祖母さまに「元気でもっと長生きして楽しんで」という気持ちを伝えたくて、動きのある表情のアレンジにしてみました。
赤く色づいたリーフを少し加えるだけで、全体がぐっと秋らしい雰囲気になります。
【使用花材】マム オペラピンク、ボンビーニ、ピンポンマム(ホワイト)
ファレノプシス イーピンナツメ
紅葉ヒペリカム
贈り花のヒントマムは抜群に花持ちがよく、そこから「末永く続く」ようにとお祝いの贈り花にも使われるようになっています。11月6日は、1106=いいマムという語呂合わせから、生産者や市場関係者によって記念日の取り組みが始められましたが、この日の前後には豊富にマムが出回ります。そのチャンスを逃さず、お気に入りのマムを見つけて贈り花に利用してください。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com 『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売!
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。