深まる秋にぴったり。くすみカラーで作る大人の贈り花

11月10日の贈り花

印象的なカラーのダイヤモンドリリーを、生みの親に贈る

秋口からずっと美しいダイヤモンドリリーを届けてくれている東京の「横山園芸」の横山直樹さんが、テレビに出演されました。お疲れさまの気持ちを込めて、横山さんが生み出し、「マタル」と名づけられた印象的な花色のダイヤモンドリリーでブーケを作って贈りました。

マタルとは「雨の幸運」というアラビア語に由来するのだそうで、「どんよりした雨の日でも、その雲の先にはきっと星が輝いている」という意味を込めて名づけたそうです。少しくすんだ紫の花色をどんよりした空の色にたとえ、その花色の上にのるキラキラした輝きを星にたとえたのかな、と想像し、横山さんの発想の広さやおもしろさに感心しました。


ダイヤモンドリリーのシックな花色にぴったり似合うスイートピーがありました。紫と白のバイカラーが個性的なシャーリップルという品種です。2種を合わせると、見事に色彩のトーンがマッチ! 渋いピンクに色づいたルビーグラスを花と花の間に挿し込むように加えて、ブーケを動きのある表情に仕上げました。

ご自分が作った花がどんな贈り花になるのか、ご存じない生産者さんが意外に多く、ブーケにして贈るととても喜んでくださいます。このブーケでさらに生産意欲が盛り上がり、素敵な花を生み出してくれることを期待しています。

【使用花材】
ダイヤモンドリリー マタル
スイートピー シャーリップル
ルビーグラス

贈り花のヒント
ビビッドなトーン、少しくすんだトーンなどとよく表現しますが、トーン（色調）とは、色の明度と彩度の度合い・調子を意味します。明度は色の明るさの度合い、彩度は色の鮮やかさの程度です。同じトーンの花を組み合わせると、統一感のある雰囲気になります。特に少しくすんだトーン同士では、上品で落ち着いた印象になり、どなたにも好感をもたれます。花色を選ぶときには、まずどのトーンにするかを決めるのがおすすめです。

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