藤野幸信さん 365日の贈り花ダイアリー 「フルール トレモロ」オーナー 藤野幸信さんが手がけたブーケやアレンジメントで綴る365日の花日記。贈り花のある、素敵な暮らしのヒントをお届けします。
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カスミソウと豊かなハーブで入籍記念日を祝う
最近では結婚式を挙げる前に入籍する方も多く、結婚記念日とは別に入籍記念日というのもふたりの大切なアニバーサリーになっています。この先長く寄り添う夫婦にとってお互いに「ありがとう」の気持ちを伝えあう機会が多くあるのは好ましいことだと思います。
入籍記念日に奥さまに贈る花を、とご依頼をくださったのはご主人です。じつはこのご夫婦には、結婚式のときに奥さまが大好きなカスミソウでかわいらしいブーケを作りました。それをご主人がちゃんと覚えていて、今回の贈り花もカスミソウで、とオーダーいただきました。
最近のカスミソウは品種改良で、以前より花がずっと大きくなっています。使用したベールスターという新しい品種は、花一つひとつにボリュームがあるため、束ねると花色の白がきれいに出ます。白さがより映えるようほかの花色は加えず、アップルミントやパイナップルミントなどのハーブをたっぷり添えてナチュラルに仕上げました。奥さまがブーケを手にした瞬間、甘くさわやかなハーブが香り立ち、きっと素敵な笑顔を見せてくれると思います。
【使用花材】カスミソウ ベールスター
アップルミント
パイナップルミント
ローズマリー
贈り花のヒントご夫婦の記念日にご主人から花を贈る場合、どんな花にしようか迷ったら、結婚式のときの花あしらいを思い出すと参考になると思います。結婚式の花、特にブーケは、奥さまにとって忘れられない素敵な思い出です。それと同じようなブーケを記念日にもらえたら、結婚当初の新鮮な思いが甦り、うれしい気持ちになると思います。
下の写真をスワイプしてご覧ください。
藤野幸信/Yukinobu Fujino
広島駅からほど近い段原の骨董通りにある「fleurs trémolo」(フルール トレモロ)オーナー。広島大学大学院理学研究科生物科学専攻を卒業後、花の道に進んだ異色の経歴。店名のtrémoloは音楽用語で震音を表し、「感動で声が震える」ことを意味する。感動する花束を多くの人に届けたい、という思いから、市場を頼らず、自ら生産者情報を入手して、お気に入りの花を集める。何種類もの花を使ったブーケは、エレガントでナチュラル。制作したブーケのアップを続けているフェイスブックから人気が広がり、全国各地から贈り花のオーダーが届く。月刊『フローリスト』などの雑誌の連載や表紙などでも人気。
https://www.fleurs-tremolo.com 『人気フローリストが教える フラワーアレンジのデザイン&ヒント78 大切な人への贈り花』 2021年4月12日発売!
誕生日、結婚記念日、ウエディングなど、78例のブーケ&アレンジメントを色別に掲載しています。オールカラーの大判の単行本で楽しむ、藤野さんのナチュラルでエレガントな花の世界は、眺めるだけで幸せな気持ちに。色別花図鑑コラムや全国の生産者データなどお役立ち情報やインデックスも充実。大切な人へ花を贈る際のヒントが満載です。