秋から冬にかけての贈り花、こんなシックなバラのアレンジメントはいかが？

11月13日の贈り花

バラ生産者さんに感謝の気持ちを伝えるボックスアレンジ

佐賀県藤津郡にあるバラ生産者さんのグループ「ファインローズ」を訪ね、ほ場の見学をさせてもらいました。栽培の現場では、普段は切り花でしか見ないバラが木に自然に咲く姿が見られ、とても新鮮に感じられます。花本来の姿を見ることは、アレンジするうえでも参考になります。また、蕾がどれくらいの堅さで出荷するのがベストかなども教えていだたき、試作のバラもたくさん見せていただきました。

戻ってすぐに「ファインローズ」さんのバラを取り寄せ、ボックスフラワーにアレンジしてみました。お世話になったお礼に、栽培されたバラを里帰りさせたら喜んでいだたけるかなと思い立って…。


バラは気品ある紫に白い絞りが入る「センティッドジュエル」と、ころんとした花形が愛らしい「ピンクレース」の2種を選びました。ボックスにフローラルフオームを詰めてバラを挿し、花と花の間にベル型のクレマチスやフランボワーズ、紅葉したヒペリカムを挿し入れ、ボックスいっぱいにしました。

アクセントに加えた白の植物は、エアプランツのチランジアです。細かい毛がたくさんついた姿が、秋冬っぽい雰囲気に見えませんか?

箱を開けた瞬間に「わーっ!」と声を上げていだたけるようなサプライズなバラの里帰りギフトです。

【使用花材】
バラ センティッドジュエル、ピンクレース
クレマチス 天使の首飾り
フランボワーズ
紅葉ヒペリカム
チランジア テクトラム

贈り花のヒント
バラの出荷のタイミングは生産者さんによって異なります。関西から九州では日持ちがよいように少し堅めのつぼみで出荷されることが多く、関東では蕾が緩み、咲き始める直前で出荷されることが多いようです。「ファインローズ」さんは九州では珍しく、少し開き気味で出荷しています。どちらのほうがよいとは決められませんが、贈るタイミングを考え、日持ちを優先させるか、その瞬間の美しさを優先させるかで、適した蕾の堅さを選ぶとよいと思います。

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