10月の季語 「紅葉(もみじ)」
美しいものを見にゆく時、日本人は「狩」という言葉を用いる。たとえば夏の「蛍狩」、そして秋の「紅葉狩」。実際にものを持ち帰るのではなく、その季語を心に刻み付けることによって永遠の美を保とうとした、これは誇ってもよい伝統である。
恋ともちがふ紅葉の岸をともにして
――飯島晴子この句では直接「紅葉狩」とは言っていない。それは「狩」と呼ぶほど大げさではなく、ある異性と、ひっそり紅葉を愛でる小さな小さな旅めいたことをしたからなのだろう。
恋人どうしではなく、そして夫婦でもなく、しかし、秋の最も美しい季語を共有することができた喜びがこの作品にはある。
この句の面白さは、「恋ともちがふ」としたことによって、ああ、作者が一緒に歩いた人は男性なのだなとすぐわかること。その人と恋愛関係にはないけれど、美を味わったことによって作者の頰は紅潮し、紅葉の華やかさに負けないくらいの輝きを放ったことだろう。
紅葉は雪・月・花・時鳥と並び、最も重要な五つの季語のうちの一つ。俳句をつくる人ならば誰でも、この季語ですばらしい一句を一生のうちに得たいと願っている。
かい みちこ◎「群青」共同代表。俳人協会理事。最新句集『カムイ』(ふらんす堂)が俳人協会賞、小野市詩歌文学賞を受賞。著書多数。〔今月の逸品〕
クラランス V コントア セラム
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クラランス
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撮影/唐澤光也〈レッド ポイント〉 スタイリング/細田宏美
『家庭画報』2019年10月号掲載。この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。