「こういう役、うまいなぁ」と出演作を観て思い、「あんなタイプの役もうまかった」と思い出す。つまり、岡山天音さん=うまい役者。演じているときは苦しかった、苦しみの渦中にいる時間が長い役
1989年に結成され、長きにわたって熱狂的なファンと多くのミュージシャンからリスペクトされるバンド・the pillows。結成30周年にあたる今年、ボーカル・山中さわおさんの原案が、オリジナルストーリーの映画『王様になれ』に! the pillowsはもちろん、GLAYやストレイテナーのメンバーなど、the pillowsに所縁のあるミュージシャンが多数登場する本作で主演を務めたのは、岡山天音さん。カメラマン志望の、葛藤する若者・神津祐介を演じています。
「祐介は、自分の中に確たるものがなくて、そういう中でも生きていかなきゃいけなくて。武器だったり鎧を何も持っていなくてボロボロになりながら、なんとか自分の足で立てるように戦っている役だなと感じました。それは祐介だけじゃなくて、若者のテーマというか。全然特殊な話ではなくて。僕も身に覚えがあるし、今でもそうですし。だから、ちゃんと生々しく感じてもらえるように演じたいなっていうのはテーマとしてありました。でも、とにかく苦しみの渦中にいる時間がすごく長い役だったので、演じているときはけっこう苦しかったです。疲れました(笑)」