TAKAHIROさんは頭が切れるかぶき者の信長、市原さんは貫禄はあるが天然の信長、岡田さんはうつけ者で読めない信長を演じる。桶狭間の戦いで、2万5千とも4万ともいわれる大軍勢を率いながらも、少数の織田信長軍に破れた今川義元。その復讐を果たそうと、廃村に潜んだ今川軍の残党がついに捕らえたのは……。真の信長を守ろうと「我こそは信長」と猛アピールする3人の織田信長と、あの手この手で本物をあぶり出そうとする元今川軍との攻防を描く映画『3人の信長』。織田信長をTAKAHIROさん、市原隼人さん、岡田義徳さんが演じます。
——本作は、原作なしのオリジナル作品です。最初に脚本を読んだときの感想を教えてください。TAKAHIROさん(以下、敬称略):トリッキーな部分がたくさんあるので、こんがらがりながら読みました。誰が敵で誰が味方か、みたいなところで、読み進めるにつれて頭の中がごちゃごちゃになるというか。謎解き部分もたくさんありますし、すごく面白そうだなと思いながら、丁寧に読み進めていきました。
市原隼人さん(以下、敬称略):すごく面白かったです。時代劇というと先入観で構えてしまう方も多いのですが、この作品はセリフも現代的な話し方ですし、話が進むにつれて、「あ、これが伏線だったんだ」って点と点がどんどん繋がって、引き込まれていきました。これは誰が演じても違う信長になると思ったので、2人がどんな感じでくるのかすごく興味があって。早く現場に入りたくなりました。
岡田義徳さん(以下、敬称略):読んだ段階で正直、画が浮かばなかったので、逆にそれが楽しみでしたね。監督の中には撮りたいビジョンがあったと思うんですけど、台本を読んだだけではわからないことだらけというか。そのわからないことが楽しさを生んでくれたという感じです。そういうのって、ワクワクしますから。