TAKAHIROさん、市原隼人さん、岡田義徳さんが演じる織田信長

3人の信長は、あくびもくしゃみをするときも同時。でも、それぞれの信長らしさが表れている。一挙手一投足を見逃さないように。

——共演をきっかけに、発見した意外な一面はありますか？


TAKAHIRO：高嶋さんがすごいんですよ。下ネタが。僕の器じゃまだまだ受け止めきれないくらい。それに一番応戦できたのが隼人くんで。

市原：聞き手ですけどね（笑）。

TAKAHIRO：それがけっこう意外で。全部まかせました（笑）。

市原：なんでもこいですよ（笑）。

TAKAHIRO：岡田さんは、何がホントで嘘かわかんない（笑）。ふざけてんのかなと思ったらけっこう本気だったりとか、本気な顔してふざけるんで。「次、このシーンらしいよ」って、普通のことでも全然嘘だったりとか。

岡田：ホント、ひどいっすね。ダメな先輩だなぁ（笑）。

TAKAHIRO：それが面白くて楽しくて、ずっと笑ってました。真面目な話をすると、お2人のお芝居に対する姿勢だったりとか、役どころをつかまえて離さない感じが勉強になりましたし、すごく憧れます。

市原：僕は、ホントに楽しませていただきました。“あ、こうくるのか”、“こういうセリフ回しするのか”、“こういう振る舞いするんだ”って、見ていて毎回楽しかったです。

TAKAHIRO：岡田さんが、いきなり爆笑するシーンあったじゃないですか。

市原：はい。

TAKAHIRO：あれ、めっちゃ怖かったです。

市原：何か超えてましたね（笑）。

TAKAHIRO：鳥肌立ったのを覚えてますね。ホントに怖かったんです、いきなり笑うんで。

岡田：大丈夫か、アイツ、って（笑）。

TAKAHIRO：でも、そういうアプローチって考えてできるものでもないと思いますし、予想もしていなかったので、ゾクッとしましたね。

岡田：台本で読んでるのって自分の想像でしかなくて。はるかにその想像を超えてくるから、お互い刺激をし合っていい芝居になっていくんですよね。

——では最後に、これから映画をご覧になる皆さんにメッセージを。

TAKAHIRO：見逃すと終わりなところがあるので、絶対に途中寝ないように（笑）。ヒントがたくさんあるので、今川の人たちと同じ気持ちになって勘ぐりながら疑いながら観ていただけると最高に楽しめると思います。

市原：舞好き、猫嫌い、相撲好き、新しいもの好き、ちょっと変わった大うつけ者……。いろんな（信長の）特徴を思い浮かべながら、どれが本物の信長なのかを見極めに、ぜひ劇場へいらしてください。

岡田：時代劇のセオリーっていうのをいい意味でぶっ壊してる感じがするんですよね。だから、賛否があって当たり前だと思うんですけど、賛否がないものって、決して新しいものだと僕は思わないので、観る方は自由に楽に構えず観てください。