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記事一覧はこちら>> 福井県の曹洞宗大本山永平寺の門前に、“旅館のような快適な設備とサービスの中で、本格的な禅の世界を体験できる施設”をコンセプトにする「永平寺 親禅の宿 柏樹関(はくじゅかん)」が開業しました。
永平寺 親禅の宿 柏樹関(はくじゅかん)参道に沿って流れる永平寺川と山に挟まれた自然に恵まれた立地で、建物に使われている柱には、永平寺の敷地内から切り出された永平寺杉を使用。
エントランスホールには、かつて永平寺で食事の時間を知らせる際に鳴らしていた魚鼓(ほう)が展示され、しつらいや備品も、越前焼といった地元工芸品を用いるなど、この地域の特性を随所に盛り込んでいます。
エントランスホールまた、永平寺での坐禅(15時30分からの回)、朝課(朝のお勤め)にも宿を通して参加可能(行事の都合で参加できない場合もあります)。
宿に常駐する“禅コンシェルジュ”という永平寺で研修を受けたスタッフが永平寺への案内や仲立ちを行い、滞在中の禅体験全般をサポートしてくれます。
一方、館内「開也(かいや)の間」では、自由なタイミングで坐禅体験ができ、禅コンシェルジュの作法指導の下、心を無にすることができます。
「開也(かいや)の間」で“禅コンシェルジュ”により行われる坐禅体験そして、旅の楽しみでもある料理は、山海の幸を使った和食と精進料理の2種から選べ、食事処「水仙」にていただけます。
精進料理は永平寺の典座老師(てんぞろうし)(料理長)が監修したもののコース仕立てで、車麩の揚げ物や大根おろし饅頭、自分で仕上げる手作り豆腐など、体に染み入るような滋味深いものばかり。
全18室の部屋はすべてがベッド仕様で、越前和紙を印象的に配しています。
露天風呂付きの大浴場「香水海」も完備するなど、現代の生活にも即した快適な環境の中で、禅の世界に浸ることができます。1泊2食付き1名1万8000円~。
越前和紙を配した客室内露天風呂付き大浴場「香水海」 Information
永平寺 親禅の宿 柏樹関
福井県吉田郡永平寺町志比6-1
表示価格はすべて税抜きです。
『家庭画報』2019年10月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。